特定秘密保護法:施行差し止め求め提訴 43人東京地裁に
毎日新聞 2014年03月28日 20時31分
今年中に施行される特定秘密保護法は表現の自由を保障した憲法に反するなどとして、寺沢有さんらフリージャーナリスト43人が28日、国を相手取り、同法の施行差し止めと損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
国家機密漏えいに厳罰を科す同法は、「報道の業務に従事する者」の取材については不当な方法でなければ認められるなどと定めている。寺沢さんらは訴状で「業務に従事する者」にフリージャーナリストは含まれない可能性があると指摘。捜査機関により逮捕される恐れから、取材活動が著しく制約される懸念があると主張した。記者会見で原告の岩田薫さん(61)は「組織の守りのない我々のような立場の人間は表現の自由を奪われる」と話した。【川名壮志】