3月の独インフレ率0.9%に低下-ECBに行動迫る要因にも
3月28日(ブルームバーグ):ドイツの3月のインフレ率 は前月から低下した。欧州中央銀行(ECB)が追加措置を取る理由となる物価上昇圧力の弱さが示された。
ドイツ連邦統計局が28日発表した3月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準で前年同月比0.9%上昇。インフレ率は2月の1%から低下した。エコノミスト26人の予想中央値とは一致。前月比では0.3%上昇と、エコノミスト予想を下回った。
EU統計局(ユーロスタット)は3月のユーロ圏インフレ率を31日に発表する。
定例政策委員会を来週に控えたECBは、中期的なインフレ見通しが悪化した場合は行動を辞さないと表明している。ただ、今年は4月半ばに訪れる復活祭の休暇が、同月のインフレ率を押し上げる可能性はある。
ニューエッジ・ストラテジーのエコノミスト、アナリザ・ピアッツァ氏は「ECBはインフレ期待の下振れリスクが顕在化するのを許すわけにはいかない」と指摘。一方で、同中銀は「インフレ率が長期にわたり2%を大きく下回る水準で推移することを十分に認識しており、季節要因で幾分上下に振れることは当面容認するだろう」と語った。
ブルームバーグがまとめた別のエコノミスト調査によれば、3月のユーロ圏インフレ率は0.6%と、2月の0.7%からの低下が見込まれている。
原題:German Inflation Slows as ECB Prepares for Interest-RateMeeting(抜粋)
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更新日時: 2014/03/28 22:51 JST