貸倒実績率、韓国の銀行は日本の8倍

このページは18回共有されました。これらのツイートを見る。

　韓国の銀行による貸倒実績率がアジアの主要国に比べ3－8倍高いという分析が示された。建設、造船、海運などの業種を中心に破綻企業が多いためだ。

　格付け会社、ムーディーズ・インベスターズ・サービスのグラミー・ノード取締役は26日、ソウル市内で開かれたセミナーで、韓国の銀行による貸倒実績率が昨年、平均で0.8％に達し、オーストラリア・シンガポール（0.25％）、台湾（0.2％）、日本・香港（0.1％）に比べはるかに高かったと指摘した。

　銀行の会計基準では、経営破綻企業が融資を返済できない場合、それを損失として処理するが、その金額が貸出残高全体に占める割合が貸倒実績率だ。破綻企業が多いほど、同率は上昇する。

　西江大のキム・グァンドゥ碩座教授は「先手を打った構造調整に失敗すると、国民の税金を投入せざるを得なくなる。破綻企業のオーナーは銀行と協力し、最大限内部で問題を解決すべきだ」と述べた。また、申斉潤（シン・ジェユン）金融委員長は「企業の迅速なリストラに向け制定された企業構造調整促進法が来年末で期限切れを迎えるが、同法の恒久化を積極的に検討する必要がある」との認識を示した。