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<世界フィギュア>「アーティスト志す」町田が初のメダル

毎日新聞 3月28日(金)22時25分配信

 演技を終えても、そして得点が出ても、町田樹(たつき)の表情は緩まなかった。さいたま市のさいたまスーパーアリーナで28日に行われたフィギュアスケートの世界選手権第3日。「途中で倒れるかと思った。体力的にも精神的にもきつかった」。全てを出しきり、初のメダルをつかんだ。

 世界歴代3位の高得点で首位に立ったSPから、気持ちを切り替えて臨むはずだったフリー。だが、それは容易でなかった。「(SPの)1位や98点がぬぐいきれなくて、アスリートの町田樹と、アーティストを志す町田樹のバランスが難しかった」

 呼吸も乱れ、心も揺らいだまま挑んだ最初の4回転は、空中で失敗を覚悟。それでも「今季最後だし、最後まであきらめずに」と粘って着氷した。その後も集中しきった鋭い視線とメリハリのある動きで、愛する曲「火の鳥」をたっぷりと表現し、演じきった。「ソチ五輪で、どんなことでもあきらめず滑れば絶対に得る物があるとわかった」。体力的に厳しくなった終盤も崩れず、最後まで自分の最善を尽くした。

 細かいミスも響き、頂点にはわずかに届かなかった。それでも「まだ伸びしろがあると確信した」と自信を深めた。視線は早くも来季へ。「次は世界王者」と進歩を誓った。【石井朗生】

最終更新:3月29日(土)0時14分

毎日新聞

 

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