ついに31日、約32年間の歴史に幕を閉じるフジテレビ系人気バラエティー番組「笑っていいとも!」の人気コーナー・テレフォンショッキングのゲストがビートたけし本紙客員編集長(67)に決まった。同番組の司会を当初依頼されたたけしが断ったことから、“お昼の顔”タモリ(68)が誕生したのは有名な話。そんな縁や、明石家さんま(58)とともにBIG3としてお笑い界を長年けん引してきた2人だからこその、“相思相愛”のフィナーレとなる。
3月31日の最終回が終わった後の特番「笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号」(午後8時)のゲストはタモリの長年の憧れの人・吉永小百合(69)と決まっており、通常放送の最終回を締めくくるテレフォンショッキングのゲストが誰になるのか注目されていた。
黒柳徹子(80)が登場した28日の同コーナーで最終回のゲストがたけしと明らかにされると、黒柳は「ウワーッ!」。電話で「お久しぶり」と語りかけたタモリに、たけしは「板東英二です。みのもんたです」とボケてみせ、「来週アルタ(スタジオ)に行きます。よろしくお願いします」と出演を約束した。
たけし登場の経緯を、番組関係者は「たけしさんは『いいとも』とタモリさんと縁がある」と解説する。
1982年にスタートした同番組の司会はタモリではなく、当時、たけしが出演していた「オレたちひょうきん族」のプロデューサーだった故横澤彪さんから、たけしに依頼が来た。たけしは後に「ひょうきん族さえズル休みするおいらに、毎日の番組が務まるわけがないと断ったんだよ」と本紙に語っている。
その後、たけしとタモリは88〜98年にフジテレビの正月特番「タモリ・たけし・さんま BIG3世紀のゴルフマッチ」で共演した。
「2年前には映画『アウトレイジ ビヨンド』の宣伝を兼ねて、たけしは24年ぶりに『いいとも』に出演したんです。32年間続いた番組が終了すると聞いて『タモリはすごいな』としみじみ感心してました」(フジ関係者)
たけしは、長年司会を務めたタモリに敬意を表して、今年2月23日に授賞式が行われた「第23回東京スポーツ映画大賞」と併設の「第14回ビートたけしのエンターテインメント賞」の特別賞にタモリを選んでいた。
「授賞式当日、タモリはプライベートな用事が入っており、来場できなかった。ビデオレターで失礼したんですが、タモリは『たけしさんに賞をもらって、こんなうれしいことはない』と言ってましたよ」(所属事務所関係者)
番組最後にふさわしいビッグ対談とあって、誰も予期しないサプライズもありそうだ。
前出の番組関係者によると「たけしは、東スポ映画大賞授賞式では実現しなかったタモリへの授賞を番組内でやる予定。タモリがどんな顔を見せるのか、スタッフも楽しみにしてますよ」。
たけしが電話で名乗った板東とみのは、いずれも前出のエンターテインメント賞・話題賞に選ばれている。このあいさつはタモリ表彰の前触れの可能性もある。
さらには多芸のタモリと、大暴れが得意のたけしが、若かりしころにタイムスリップしてしまう可能性もあるだけに楽しみだ。
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