理化学研究所は28日、スーパーコンピューター「京」の100倍の計算能力を持つ次世代機の開発を4月1日から始めると発表した。1秒間に100京(京は1兆の1万倍)回の計算ができる「エクサ級」で、2020年の完成を目指す。副作用が少ない新薬の開発やゲリラ豪雨の予測研究などでの成果が期待されている。
消費電力が低い半導体や大量の情報を効率よく保存するメモリーの開発が必要になり、理研に所属する約40人の研究者が参加する。総事業費は約1400億円を見込んでおり、神戸市の理研構内にある京を解体して置き換える方針。
米国や中国も20年前後に同様のスパコンを完成させる計画で、国際的な開発競争が激しくなっている。
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