理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーが3年前に早稲田大へ提出した博士論文に画像の使い回しなどが指摘されている問題で、早大は28日、学外の専門家らによる調査委員会を31日付で設置すると発表した。3カ月以内を目安に最終報告をまとめる。これを受け、論文と学位の取り消しを判断するという。

 調査委は学外の弁護士が委員長を務め、学内外の生命科学の専門家4人を加えた計5人で構成。論文の内容のほか、指導体制や審査過程も調査する。小保方さんや論文審査員らの聞き取り調査も検討している。

 早大によると、論文審査をした先進理工学研究科内で2月中旬から調査してきたが、「さらに調べる必要がある」として、学外の有識者を含めた調査委の設置を決めた。小保方さん本人への聞き取りはまだ行っていないという。