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酵母染色体を合成、置換=医薬品や燃料生産に応用へ―米大学

時事通信 3月28日(金)3時3分配信

 製パンや酒造、生物学の実験によく使われる酵母の染色体1本を人工的に合成して置き換えることに成功したと、米ジョンズホプキンス大の研究チームが27日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。技術が進めば、医薬品や食品原料、バイオ燃料の生産に適した酵母をデザインして生み出せるようになるという。
 DNAを人工合成して置き換える方法は、2010年に米国の「J・クレイグ・ベンター研究所」が細菌で成功したと発表した。今回は酵母の染色体1本だが、染色体全部の合成に一歩前進した。 
 この酵母は「出芽酵母」と呼ばれ、DNAは染色体16本で計1200万塩基対、遺伝子は約6000個ある。研究チームは染色体のうち、DNAサイズが約31万6600塩基対と小さい1本を選んだ。
 遺伝子として機能しない配列を省くなどの改変を多数加えた設計図を作成。それに基づき、短い配列を合成して組み合わせ、自然の配列と置き換えたところ、全体で約27万2800塩基対と小さくなったが、自然の染色体と同様に機能した。

最終更新:3月28日(金)14時53分

時事通信

 

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