今、日本では1千500万頭近い犬が飼われています。
ペットショップに行けばかわいい子犬たちがたくさんいて、思わず「私も飼いたい」と思ってしまいますよね。
でも、犬の飼育頭数と比例するように増えているのがペットトラブル。
「ペット公害」とまで呼ばれるまでになってしまったペットトラブルの背景には何があるのでしょうか?
1. 「鳴き声」「悪臭」「不衛生」
上記3つがペットトラブルの原因ベスト3です。
悪臭や不衛生は猫にも当てはまりますが「鳴き声」は大部分が犬に対する苦情です。
特に最近人気の小型犬は鳴き声が甲高く、遠くまで良く通るので、不快に思う人も増えているようですね。
「うちの犬は無駄吠えなんかしない」と思っている人も、留守にしている時の鳴き声までは把握できません。
指摘されて初めて気が付いたという人もいます。
また、犬を散歩させているとき、ウンチを持参した袋に入れて持ち帰る習慣はだいぶ根付きましたが、オシッコはそのままという人がまだ多く、それもトラブルのもとになっています。
2. リードを放したばっかりに・・・
大きい公園などでついリードを放して犬を自由に走らせてあげたくなる人もいるでしょう。
しかし、リードを放した犬を飼い主は制御できません。
普段はおとなしい犬でも、慣れない場所に行ったり、見知らぬ人からいきなり触られたりすれば牙をむくこともあるのです。
たとえ小型犬といえども、子供にかみついた場合は大けがをする可能性もあります。
また、その後の処理も大変で、慰謝料の支払いや最悪の場合愛犬を処分しなければならなくなることもあります。
3. 問題の根源は意識の差と甘やかし。
ではなぜペットトラブルが起こってしまうのでしょうか。
今の日本は犬を家族同様にかわいがり、人間と同じ扱いをしている人も多いです。
しかし、世の中には犬が苦手な人も、犬の扱いが良く分らない人もたくさんいるのです。
飼い主にとっては「かけがえのない家族」であっても、他の人から見れば「単なる犬」にすぎません。
この意識の差がペット公害を引き起こす一因。粗相をしたら飼い主は「あらあら」で済みますが他の人なら「不快だ、苦情を言おう」というふうになってしまうのです。
また、犬は猫と違って甘やかす程にわがままになります。
飼い主のいうことすら聞かなくなってしまえば、厳しい言い方ですが犬はペットではなく「害獣」になってしまうのです。
犬を飼うときはたとえ可哀そうでも最初にしつけをしっかりをし、自分の手に負えないと思ったら専門のトレーナーさんに頼みましょう。
また、散歩のときはウンチだけではなく、オシッコも水をかけて流しましょう。
飼い主ひとりひとりの心がけがペット公害を減らしていくのです。
いかがでしたでしょうか。犬が暮らしやすい世の中になるように飼い主ひとりひとりの努力が大切なのです。