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第二十七話「御花畑's」がうまれて

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えー、自業自得ですねぇ・・・。

第二十七話「御花畑's」がうまれて

 脳味噌御花畑王子。

 これがもう何というか、お似合いの二人なのですが、似合いすぎで頭痛がするのですよ。
 一方は「恋いに恋して恋いに生きるばか」だし、一方は「愛に愛して愛に生きる王子ばか」ときているのです。
 双方共に盲目に幸せを信じているのが痛すぎるのですよ。
 王も頭が痛いところでしょうに、と思っていたのですが、トップの不安が不穏分子の狩り立てに役立っているので放置するそうなのです。
 まぁ、「王子ばか」も「王子ばか」なりに使いようがあると言ったところでしょうか?
 それよりも何よりも、上限を飛び越えたバカが居たことに頭痛を覚えるのです。

「ねぇ、バカ」
「・・・一国の王族に、そうそうバカ呼ばわりは・・・。」
「国務を放り出して、他国の軍艦に密航するような脳味噌御花畑はバカで十分ですよ、姫様」
「ひ、姫じゃないわ。わたしはアン=フランジュール。姫様付きの女官よ」
「・・・密命があってきた、そういうことなのですね?」
「・・・ああ、フレデリカ。なぜその聞き分けを教皇様に向けてくださらないの?」
「自分の幸せのために、あんな変態のところにボクを差し向けようとする話など聞けないのです。」
「でもでも、そのせいで・・・王子との結婚の時に司教を派遣しないとか・・・・。」
「黙って待ってればいいのです。時間がくれば教皇自らが祝福にきてくれるのですよ?」
「・・・ほんと?」
「黒猫の夢を信じるのです」
「・・・うーーーーー、フレデリカァ・・・・。」

 ぎゅーっと抱きしめる密航者を適当な宿に放り込んで、部屋番にルイズをつける。

「御花畑を外に出さないのですよ?」
「一応がんばるけど、とりあえず死なないようにしとくわ」

 何との頼もしい話なのです。





 ロマニアの教皇周辺の変態性は噂になってたが、まさか「物語」のフレデリカにまで手を伸ばしているとは思わなかった。
 世間をあまり知らない愛しのアンリエッタは気軽にロマリア訪問を依頼したらしいが、私としては絶対に受け入れ難い話であった。
 今度会ったときにでも話さねばならないかも知れない。
 無論、愛しのアンリエッタの親友でもあるルイズ殿やフレデリカ殿が舵を取ってくれているのはわかるが、この程度の情報は自らで判断しくくれなければ困るのだ。


 共に、愛の連合王国を築くために。
 ・・・いかん、少々想いに耽ってしまった。


 愛しのアンリエッタからの手紙を受け取った私は、いてもたっても居られなくなってしまった。
 あの世間を知らぬ純真無垢な姫が、市井の宿で私を待っているというのだから!
 それも、平民に変装して!
 こ、こ、これは燃える、燃え上がる!!
 この立場はおいしいぞ!!

 ああ、こんなことをたくらむのは愛しのアンリエッタではあるまい。
 「物語」の香りがする、間違いない。
 くぅ、さすがはフレデリカ、やってくれるではないかぁ!!

 ふふふふ、この黄金の時間を私は甘受しよう!

「わはははははははは!!」




 脳味噌御花畑カップルによる平民変装デートが開始されたのです。
 お互いを「アン」「ウイン」と呼びあう姿も砂吐きですが、キャッキャウフフな行動はもう、通り越して微笑ましいレベルなのです。
 一応、周辺監視していた猫の騎士団も、バカバカしくて士気は底辺ですし、姫の護衛のために選抜された女子銃士隊もやる気ゼロなのです。
 ルイズも真っ黒になっていますが、怪しい奴らを「狙撃」して憂さを晴らしているようなのです。
 まぁ、日頃の政務の憂さを晴らせる王族ということで、台本にでもしてみましょうか?
 と、そんなわけで、護衛という任務の傍ら、「望遠」で観察した二人のエピソードを書き連ねるボクなのでした。 ふっふっふ、結婚か婚約の式典で上演して、恥ずかしい目に遭わせるのですよ。





 とりあえず、ロマリアに行くことなく学園、いや学院に戻ってきた私たちは、遅れていた授業や課題に取り組む日々だったりする。
 フレデリカも魔法万能でござい、とはいえ、課題はやるし試験だって受けなければならない。
 まぁ、同行した猫の騎士団や私たちも同じなんだけど。
 そんなわけで、

「フレデリカはこっちの「課題」で。」
「ルイズ、おかしいのです、おかしいのです! ボクは今年中のノルマはクリアーしているのですよ!?」
「あー、ほれ、外交上公演回数を増やしたから、台本が足りなくなったとかほれ、いろいろよ。」
「くわぁーーーーー! なっとくいかないのですぅぅぅぅぅ!!」

 喚くフレデリカ。
 かわいそうだけど無理、見逃せないのよ。

 とりあえず、少女歌劇団の台本は十分数あったし、少年歌劇団の台本は既存の物語の脚本化でどうにかなったのだけれども、本命の「物語」市場が加熱してしまった。
 フレデリカ人気を当て込んで有象無象の物語の書き手が生まれたものの、どれもこれも鳴かず飛ばずで良いところ無し。
 逆に市場の飢餓感を煽る結果になってしまった。

 そんなわけで、新作と続作の要望は火の勢いでV&R出版を追い立てているとか。
 学内教師でも手勢が多いらしく、「課題をする時間があるなら執筆してなさい」とかいう書状が来ているほどであった。
 まぁ、わたしも、ね。・・・新作読みたいし。
 タバサなんか喜んで書きあがった原稿をひったくってチェックしてるもの。
 逆にキュルケは全部できあがるまで我慢するタイプ。
 だから、執筆中の話は厳禁、ということになっている。
 とはいえ、あらましだけでも聞きたいというのは難しいさじ加減なのよ、キュルケ。

「くそぉーーー、こうなれば、すべての物語をバットエンドにしてくれるのですぅ・・・。」
「あー、カリンとかトリバラをバットにしたら、殺されるわね。」
「・・・・・くぅ、悲しいのです。悲しい運命の檻に閉じこめられているのです。惨劇は必至、逃げ道がないのです・・・」

 ああ、最近試作で作った「ブックアドベンチャー」のフレーズね?
 というか、これだけ嫌がっているのに、どんどん新しい本の形を作りだしている時点で「イヤよイヤよも好きのうち」とか言われる話よね。
 とはいえ、あの「ブックアドベンチャー」の成功率、引くすぎじゃない?

「よいのです。あれはそういう話なのですから。それに現実の事件や騒動だって簡単な解決法ではないのです。みんなが努力を重ねてつかみとった奇跡のような話ばかりなのですよ」

 錯乱状態から復帰したフレデリカは微笑んで、そして諦めたかのように原稿用紙に向かった。

「・・・はぁ、とらわれのお姫様状態なのですよ」
「ま、釈放条件が決まってるんだかりいじゃない」
「・・・フレデリカ、ガンバ」
「・・・オー・・・・。」

 思わず俯いてしまったフレデリカ。
 まぁ、その、今度ケーキでもおごるから、ね。
  



ここで、フレデリカ様は「ひぐらし」な関係を出版しています。
過去を懐かしんだ瞬間かもしれません。
これが物語りに与える影響は少なくありません

※今回の元ネタ
カリンとかトリバラ ・・・ リボンの騎士~烈風姫カリン トリステインのバラ
ブックアドベンチャー ・・・ ひぐらしのなく頃に「解」

文字数は2,849文字