食べロググルメレビュアー
yohsukeの食べ物屋ミニメモ
暇がなくなってきたので、メモ程度の質に落ちる予定です。(泣)
yohsuke (男性・福岡県) 認証済み
標準点 | 2.0 |
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口コミ | 233件 (いいね!996) |
写真 | 1,948枚 (いいね!1,133) |
読者 | 96人 |
訪問者数 | 261,127人 (先週7人) |
この口コミは、yohsukeさんの主観的なご意見・ご感想であり、お店の価値を客観的に評価するものではありません。あくまでも一つの参考としてご活用ください。 また、この口コミは、yohsukeさんが最後に訪問した '09/04当時のものです。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。 詳しくはこちら
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ドロメ
うなぎ
川えびの焼き物
川えびの焼き物
あおさ海苔の天ぷら
あおさ海苔の天ぷら
ご飯
赤えいの煮付
シジミの味噌汁
ひじきの煮物
野草のアイス
川えび
川えび
弁当(ランチ)の案内
メニューも貼ってあります
2009/05/08 (2009/04 訪問)
店名 |
このお店は現在閉店しております。店舗の掲載情報に関して |
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最寄り駅 | 中村駅、具同駅 |
ジャンル | 割烹・小料理、懐石・会席料理 |
住所 | |
営業時間 | 完全予約制にて24時間365日対応いたします。最低でも前日までにはご予約お願いします。 |
備考 | 天然ウナギや地元の珍しい食材はなかなか入手困難なので是非予約をとのこと。当店で使う天然ウナギは、四万十市中で7・8月の1番よくとれる時期で2~3尾あったら多いくらいとのこと。冷凍物や細いウナギは使ってないので予約していったほうがよいです (店主からのお願い) キャンセルのマナーの悪いお客様が多いのでキャンセル料をいただくようになりました。当日は代金の100%前日は同50%2日前は同30%いただきます。尚天候(台風や雪)などで交通機関や道路状況での当日キャンセルなどは含みません。但しご自身で起こした事故はお客様のご負担とさせていただきます。 |
道の駅を出て、只管四万十に向かいました。
家を出た時から判っていたのですが、ランチタイムに間に合うかどうかはかなり微妙だったのです。 何せ初めて訪れる四国ですから、時間が読めません。
全く知らないからなのですが、須崎の道の駅辺りと同じようなゆったりした道が、ずっと四万十あたりくらいまでは続いているものかと思っていました。 ゆっくり準備もしてなかったのです。 どうせ、GWには、めちゃくちゃに混むだろうからと見て、ろくに下調べもしないままに4月の土日に出かけたのですから。
さて、到着してみると、小さな田舎町です。 正直、もう少し大きな町だと思っていました。 外部と遮断されているからこそ成り立っているような気もするほどです。
勝手に、それなりに大きくて目立っている店だと思い込んでいたので、探すのに少し手間取ってしまいましたが、見つけてみると、入り口もそれなりにささやかで、小さな町に溶け込んでいるようです。
車で来ていますので、どこに置こうかと困ってしまいます。 この辺りは、少なくとも福岡に比べると駐車場が皆無に感じるほどに少ないのです。 一人先に車を降りて、食べられるかを訪ねた後に車を置いて良いものかを確認すると、裏のフェンスの手前にならば止めて大丈夫との事でした。
僕らが揃う少し前に女性の二人連れが店を出て、貸し切り状態になりました。
この店、入り口にこのように書いてあります。
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当店は冷凍物のアユ・うなぎ・川えびなどは
使用しておりません。 科学調味料なども一切使用して
おりません。
素朴に炭で焼いたもの、陶器の釜で炊いたご飯を
お召しあがりください。
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こういった事が書かれていると、良い事だとプラスに捉える方もいらっしゃれば、わざわざ書くなんて嫌らしいとマイナスに捉える方もいらっしゃると思います。 僕はこんな田舎でそれを主張している事自体、いろんな事があったのだろうな、と思ってしまいます。
さて、ランチタイムギリギリに駆け込んだのですが、快く迎えてくださったものの、いざ席に座って話をすると、今日は夜に貸し切りのために、食材がそれほど揃っていないとの事です。
普通のランチにするかな、と思いながら、本当は四万十の美味しいものをいただきたかった事を話していると、電話で魚屋さんに連絡を取り始められました。 いま出せるものを何とか揃えようとしてくださっているのです。
「品切れです」
と言われた事は数限りなくありますが、ないからすぐに届けてもらおう、なんて態度を取られたのは、生まれて初めてだと思います。 そうして、うなぎ、どろめ、川エビなどいくつかの食材が届けられました。 もちろん、お互いの店がありますから、魚屋さん(だと思います)に配達の余裕があったからできた事ではあるのですが、僕らはラッキーでした。 しかし、返す返すも、こんな時間ギリギリの客に良く心を尽くしていただいたと思います。
品物も届いて、料理が始まりました。 もう既に火を落としていらっしゃったので、炭を起こす所から始まりました。 料理の順番が来るまでの間、活きの良い川えびはカウンターに置いて見せていただきましたので、写真もバッチリ取らせていただきました。 ちなみに、このえびは活きが良過ぎて途中で脱走を始めてしまいました。
料理は、まずは海苔の酢の物から始まりました。 歯ごたえがあって美味しいです。
次はドロメ。 うるめ鰯の稚魚だそうです。 茗荷の酢漬けと共に食べるとさらに良いそうです。 ああ、うちにはその茗荷の酢漬けがあるのに、と少し思いましたが、僕が作ったものですので却ってせっかくの味を駄目にしてしまうかも知れません。
そして、うなぎ。 急な事ですので、もちろん養殖物なのですが、これが美味い! うなぎは仕方がないか、と言う諦めムードを一発で吹き飛ばしてしまいます。
これまで食べた中でも2番目に美味い鰻でした。 しかし、これまで食べた一番美味しい鰻は、有明海の特上の天然物なのです。 絶対的な食材の差であり、料理はこちらの圧勝。 もう頭の中では、あの時の鰻がここで料理されていたら… と言う思いのみ。
トータルで破れたにしても、実質には圧勝と言って良いほどのインパクトです。 生涯最高の鰻と書かれているのも納得できると言うものです。
この鰻も、当然のようにその場で捌かれ、その場で焼かれます。 そのまま焼いてらっしゃいますので関西風ですね。 これをタレなど一切付けずに塩と大根おろしでいただくのです。 これだけの為でも、また行きたい気がします。 養殖でも充分過ぎるほどに感動できましたよ。
その次は川エビの焼き物。 先ほどまで元気だった川エビがじっくりと焼かれて出て来ます。 ほんの僅かに川の香りがします。 塩のみでいただく素朴で魅力的な味です。
次はあおさ海苔の天ぷら。 もっちりして、香りが良くていくらでも食べられそうな気分にはなりますが、実は中身が詰まってずっしり重い感じです。 もっと食べたいけど、これでお腹いっぱいにするのも悔しい。 泊まりで食を楽しみたい気持ちにさせられます。
次は川エビの揚げたもの。 最近は揚げ物はどうしても油っこくて苦手です。 連続しているので、さすがに少し重かったのですが、やはり悔しい美味しさです。
そうこうしている内に、ご飯が炊きあがりました。 赤えいの煮付と味噌汁、ひじきの煮物と本来のランチに出て来るメニューが出されます。 どれも味付けが素晴らしく、幸せな気分です。
ここで何食か食べる事のできる人は、ランチメニューもきっとお薦めですよ。 表に書いてあったランチの内容は、以下の通りです。
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清水サバとわらびの酢味噌和え
地ひじき煮物
赤えい煮付
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これで900円。 デザート付きで995円と書いてありました。 デザートってあれですよね? たぶん。
あ、まだデザートの紹介までしてませんでした。 どちらにしても、こんなにコストパフォーマンスが高そうなランチなんて見た事がありません。
最後はデザート。 先走りながら書きましたが、野草のアイスです。 野草の名前とこの柑橘の名前を失念してしまったのは残念ですが、実はこれが鰻の次に印象に残った一品でした。
お茶をすごく上品かつ爽やかにしたようなアイスで、本音では恥をかなぐり捨てて「お代わり」を頼みたくなるほどでした。 この季節しか作れない、野草の新芽を使っているとかで、ご自分で採って来てお作りになっているようです。
ここまで食べて、12000円行きませんでした。 一人6000円を切りました。安過ぎると感じるほどです。 ギリギリの時間に来た僕らに、できうる限りの料理を精一杯作っていただきました。 素晴らしいの一言です。
こんなに遠くて不便なのに、必ずもう一度行きたいと思える店でした。 いや、季節ごとに、その季節にしかないものがあると言われると何度でも行きたくなる店でした。
正直、料理店が目的の旅なんてあるのかねぇ、とずっと思っていました。 いろいろ楽しむ旅行の内の一つの大きな楽しみにはなるだろうけど、とは思っていたのですが。
でも、この店にならば、ここの食事だけを目的にして行っても悪くないと思います。
店を出た後に、大きな失敗に気付きました。
食べきれなかったご飯、おにぎりにしてもらうべきでした。 全てが美味しかったです。
ちなみに、この後僕らは四万十川に沿った山道の国道を抜けて愛媛に向かったのですが、この辺りの人たちはきっとラリードライバーでも副業でやってらっしゃるのでしょうか? 煽られて無理にスピードを上げましたが、80km/h出しても遅すぎるようで抜かれました。 他県の方は山道はなるべく避けた方がよろしいのではないかと感じました。