第八十三話 「混沌平和」が生まれて
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第八十三話 「混沌平和」が生まれて
えー、僕がカトレア様にプロポーズしたその日、ルイズとタバサの輿入れも僕のところへ決まっていました。
何を言っているかわかりませんが、本気で決まってしまいました。
既に竜便で各地各国に報じられているそうなのです。
詳しい話としてみれば、いわゆる国家間の同盟だそうで、ガリアとトリステインの血脈に関する規定事項だとかなんだとか。
まぁ、今更否定はしないのですよ?
とはいえ、このままではおもしろくないので、マエバラ卿も巻き込むことにしたのですが、エレオノール姉様にお褒めの言葉をいただきました。
というか、僕のプロポーズの報告に追いつめられた圭一が自分から三人とも娶る宣言をしたとか。
やりますね、圭一。
トリステイン、ネステフ、ゲルマニアの三国ですよ?
恐ろしい男なのです。
「そういう梨花は、公爵家から二人、大公家から一人なのです」
「・・・黙っててほしいのですよ、羽入」
そう、タバサ。
不名誉印が撤回された大公家の一人娘。
大公家一人に公爵家二人というのは、かなりいいバランスなのだそうですが、・・・正直、腰が少し引けるのです。
まぁ、本人を見ると安心するのですが。
「で、梨花、いろいろどうするのですの?」
「すべては卒業してからなのです。これは決定なのです」
これは僕に与えられたモラトリアム、ええ、モラトリアムなのですよ。
既に領主たる圭一にはあり得ない話ですね。
そんなわけで、沙都子、今を楽しく生きましょう。
「・・・梨花。ところで、リステナーデは三国にしないのですの?」
「・・・今更、どこの国の話ですか?」
空の向こうには姫はいませんし、ゲルマニアは息子ばかりと聞きますし。
さすがに見知らぬエルフは・・・。
「ほら、ございますでしょ?」
「どこですか?」
にやりと笑った沙都子はこう言ったのです。
「うち、ですわ」
ばっ、と離れようとしたところで、なぜか背後にいたタバサに押さえられたのです。
「・・・シャルロットお姉さま、ナイスですわ」
「名実共に優秀な妹ゲット」
アァーーーーーーーーーーー・・・・・・・・!!
なにかしら、フレデリカの悲鳴を聞いた気がするけど・・・、まぁ、気のせいね。
とりあえず、お母様からの許可も出たけど、少しは恋人時間がほしいから、卒業まではラブラブする事にしたんだけど、なんというか、ほら、ね。
一応、第一夫人はちいねえさま、第二位階に私とタバサというところで、なぜか第三位階にベアトリス様、が名乗りを上げてきた。
あれ? ペアトリス様ってケイイチねらいじゃなかったの? と聞いてみたところ、フレデリカのほうが好みなのだそうだ。
あの立場で選べるのだから選ぶべきだって私とタバサは思った。
だから、タバサ主導でフレデリカと話し合いの場を・・・
アァーーーーーーーーーーー・・・・・・・・ナノデス!!
結構余裕あるわね、フレデリカ。
公国から始まった幸せの連鎖は、様々な人を巻き込んでいったのです。
確実にその一つであろうつながりが、母上の出産だと思うのです。
魔法探査で女子と分かっていますが、
母上も父上も大いに期待しているようです。
「ふふふ、ふーちゃんがお婿さんになるのと入れ違いに赤ちゃんが産まれるなんて、本当にうれしいわ」
「ふふふ、我が娘を、我が娘を、絶対に嫁にいかせん!!」
「あらあら、それでは名前はエレオノールかしら?」
「・・・ぐは!!」
盛大に吐血したそうなのです。
とはいえ、圭一と一緒になれば、最高に縁起の良い名前になるのですよ?
ほら、カリーヌの名前が最高の貴族婦人扱いになっているようなものなのです。
ともあれ、サードネームあたりに仕込んでおくのが流行らしいです。
そういえば、フレデリカという名前はあまりつけない方向性らしいのです。
波瀾万丈すぎるとか。
平穏無事な人生とはいいませんが、避けられるほどひどい人生ではないと思うのですが、そのへんどう思うですか?
「なんで私だけ仲間外れなのよ!!」
吠えるは灼熱の魔女。
「あー、ほら、ね?」
「ルイズ答えて! 私に何の落ち度があるっていうの!?」
とりありあず、始祖系の同盟の血脈なので、リステナーデは、まぁ、そういうことなのです。
で、始祖の血が微妙な某国家が仲間がずれになってしまうのは仕方ない話かと思うのです。
「なんでこんな時だけ血統主義なのよ、愛でしょ? 恋でしょ? 粘るもんでしょうがぁ!!!!」
がー!と吠えるキュルケ。
とまぁ、未だ平穏にはほど遠い人間関係が渦巻いているのでした。
というわけで、にじファン連載分は以上です。
はふぅー、つかれたのですよ20120715
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