今年のプリツカー賞受賞者には「紙の建築」で知られる日本人建築家の坂茂氏(56)が選ばれた。「建築界のノーベル賞」と呼ばれる同賞は、米国のプリツカー一族が運営するハイアット財団が1979年に制定したものだ。
同財団トム・プリツカー会長は24日(現地時間)、「自然災害に苦しむ人々のため創造的かつ人道主義的な建築をして貢献したことを高く評価し、坂茂氏を今年の受賞者に選定した」と発表した。同氏は再生紙で作った柱を使った建築により世界の難民救援活動で先頭に立ってきた。1994年のルワンダ虐殺時には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に紙で作られた難民キャンプのシェルターを提案・開発し、翌年には非政府組織(NGO)のボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)を設立した。95年の阪神大震災時は紙の柱による仮設住宅や「紙の教会」も作った。この教会は2008年に解体され、台湾で再建された。同氏が使用している紙の柱は数百枚の紙を貼って耐久性を高め、防水加工されたものだ。
10年にフランスのポンピドゥー・センターがオープンさせた分館「ポンピドゥー・センター・メス」も同氏が設計した。韓国にも同氏の作品がある。京畿道驪州市のヘスリー・ナインブリッジ・クラブハウスや、06年にソウルオリンピック公園に建てられたが解体されたペーパーテイナー・ミュージアムなどだ。
今回の受賞で、日本は同賞受賞者を最も多く輩出している国になった。坂氏のほかに丹下健三氏、槇文彦氏、安藤忠雄氏、SANNA(西沢立衛氏・妹島和世氏)、伊藤豊雄氏がこれまでに受賞し、合計6回、7人の受賞者を出していた。韓国人受賞者はまだ一人もいない。
日本の建築が専門のキム・ムンドク建国大学インテリアデザイン学科教授は「プリツカー賞は近年、地域性に根ざして人類や環境に貢献してきた建築家に注目する傾向がある。そうした面で、日本の伝統であるミニマリズムや環境にやさしい素材を引き継ぐ日本人建築家の受賞が多いのだろう」と分析した。また、「坂茂氏が紙を建築に生かせたのは、日本の企業が共に技術を開発し、社会もこうした試みを奨励したから。韓国からもプリツカー賞受賞者を出すには、こうした環境作りが必要だ」と語った。