幻の「軍用イルカ」

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年3月27日9時50分配信
【セヴァストーポリ海洋水族館はロシア連邦側へ軍用イルカが移管されたというニュースを否定した】

3月26日、数多くのロシア及びウクライナのメディアから「セヴァストーポリ国立海洋水族館で飼育されている軍用イルカ及び軍用アザラシが、ロシア海軍での勤務に移行した」という情報が出てきた。
(メディアの)申し立てによると、海洋水族館ロシア海軍で役立てる為に新たな訓練プログラムを準備しており、この為に同館の従業員は「クリミアの軍用イルカ及び軍用アザラシの為の新たな用具を開発する」

しかし、『ヴェスチ』は、海洋水族館自身が、この件について何も知らない事を突き止めた。
「我々は、軍用イルカや軍用アザラシに関するプログラムについての事など、誰にもお話しておりませんし、全く存じ上げておりません」

収容施設は『ヴェスチ』へ伝えた。
「特に、軍事目的の為の海洋動物に関しまして、私共は、既に長年に渡り用意はしておりません。
私達は、何名かの個人に対してのみ、子供や大人のリハビリテーションプログラムを支援する為のイルカを用意しました。
この情報は、黒海艦隊管理部から出ているかもしれませんが、我々は、今、そこへ所属しているのですか?」


しかし、ロシア連邦黒海艦隊広報サービスは、有名な軍用イルカに関する情報を「切り捨てた」
「私共は、この件については初耳です」
ロシア連邦黒海艦隊広報センター部長ヴャチェスラフ・トルハチェフは『ヴェスチ』へ話した。

「その公共機関が殆ど瓦解した数ヶ月前、ウクライナは、それを解散する事を決定しました。
軍用イルカが現存するという情報は滑稽であると気づく必要が有ります」


実際、今年2月初頭、海洋水族館の労働者が当時従属していたウクライナ国防省は、公共機関は閉鎖され、従業員は解雇されると発表した。
このような決定の理由は、公共機関(コザチャ湾の24ヘクタールとフロレント岬の39へクタール)が「地上美食地区」となる可能性が有った為である。

同時に、ウクライナ国防省は、公共機関の解散(理由)について「非効率的な活動、汚職の兆候」と説明した。
機関のトップ、アレクサンドル・ゴルバチョフは、そのポストから解任された。

ウクライナ国防省の情報提供者が『ヴェスチ』へ伝えた所によると、この前の冬に海洋水族館が監査された結果、管理部の行動が原因となる被害が発覚し、その総額は、約500万グリブナとなる。
それは、使用されていない機器の修理の為の法外な金額、存在しない従業員の為の未払い給与が含まれ、科学研究は、店舗レストランへ販売するエビカキの養殖の為に利用された。
更に、この4年間で動物数は減少した:22頭から15頭へ(例えば、5頭のイルカは死亡して帳簿から償却され、トルコへ売られた)

実際には、セヴァストーポリの軍用イルカは、思い出の中にのみ残されている。
「前世紀の1980年代、黒海艦隊では、我々の海洋水族館のイルカがセヴァストーポリ湾の主な入口を防護しており、彼等は、無線統制機雷を設置することが出来ました」
以前に同艦隊で勤務していたセヴァストーポリの退役兵は『ヴェスチ』へ説明した。
「あらゆる疑わしい物体をイルカは特定し、同時に、中央局へ信号を送信しました。
士官オペレータは、イルカへ、その"何か"を水上へ追い出すように指令し、艇を迎え撃つか、あるいはイルカ部隊により物体を破壊するように送信するかを決定しました」


軍用動物の一部は、我々と同じ日を生き残る事は無く老衰で死亡し、その一部は、非公式情報によると、1990年代末にイランへ輸出された。
以前、そこにあった海洋水族館主要特殊実験室は、もう無い。


2014年3月26日、クリミア半島ウクライナ海軍が保有していた軍用イルカ軍用アザラシロシア軍に接収されたと報じられました。
ロシアやウクライナでも報じられ、日本でも報じられました。

『産経ニュース』より
2014年3月26日23時配信
【ウクライナの「軍用イルカ」「軍用オットセイ」、ロシア軍が接収】

しかし、今回の記事に有るように、それは「幻」でした。

1980年代には、黒海艦隊基地セヴァストーポリに実在していましたが、ソ連邦解体後、それは途絶えてしまい、今日に至るまで復活する事は無く、今は関係者の思い出の中にのみ存在しています・・・
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高町紫亜

Author:高町紫亜
旧『ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課』(Yahoo!ブログ)からFC2に移転して来ました。
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