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【格闘技】

井上戦 メーン昇格 4・6WBC世界戦

2014年3月28日 紙面から

練習を公開した、WBCライトフライ級王座に挑戦する井上尚弥=横浜市の大橋ジム

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 4月6日にWBC世界ライトフライ級王座に挑戦する同級4位の怪物井上尚弥(20)=大橋=が、本番を目前にしてセミファイナルからメーンに緊急抜てきされることが27日、分かった。2階級制覇王者の井岡一翔(井岡)が持つ国内最速世界奪取記録(7戦目)を抜く6戦での世界奪取を狙うモンスターにとって舞台は整った。この日、横浜市での公開スパーでも万全の仕上がりぶりを見せた。

 セミからメーンへ。本番目前に、異例の緊急昇格だ。当初、メーンはWBCフライ級王者八重樫東が務めることになっていたが、八重樫本人が「井上は日本の宝。メーンにしてほしい」と大橋秀行会長に申し出た。中継するフジテレビも八重樫メーンで準備をしていたが、これを受け急きょ変更。突然の抜てきを告げられた井上は「そうですか。分かりました」とクールに受け止めていたという。

 怪物といえども、対戦相手の同級王者アドリアン・エルナンデスは簡単な相手ではない。29勝(18KO)2敗1分けと井上の6倍以上のキャリアを誇り、今年2月に3回TKO勝ちで4度目の防衛に成功したばかり。井上の最短世界奪取ばかりが話題になるが、どっちに転んでもおかしくない一戦になる。

 減量に入りホオがややこけた井上は「楽しみ。勝たなきゃいけないという欲がすごく出てきた。相手は接近戦が得意。相手の土俵に乗らず、ヒット&アウェーで攻めたい」と戦略を口にした。スパーでは抜群のキレとスピードを披露。怪物が歴史をつくれるか、注目される。 (竹下陽二)

 

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