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1966年6月に静岡県清水市(現・静岡市清水区)で一家4人を殺害したとして、80年に死刑が確定した元プロボクサー・袴田巌さん(78)の第2次再審請求審で、静岡地裁(村山浩昭裁判長)は27日、裁判のやり直しと死刑、拘置の執行停止を決定。48年近くにわたり身柄を拘束されていた袴田さんは同日夕、東京拘置所(東京都葛飾区)から釈放された。法務省によると、死刑囚の再審開始決定で拘置の執行停止は初めて。裁判長は捜査機関による証拠捏造(ねつぞう)の疑いを指摘し「拘置の続行は耐え難いほど正義に反する」とした。
かつて日本フェザー級6位のプロボクサーだった袴田さんを、日本と世界のボクシング界が支援してきた。無罪を訴えるビラを配るなどしてきた元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者・輪島功一さん(70)は、静岡市内での弁護団の会見に出席し「最終ラウンドのゴングが鳴ったねえ」としみじみ。「48年もかかるとはねえ。検察はうやむやにして潔く非を認める勇気がない。まるで今の日本の国そのもののようだ」と話した。
ボクシングの聖地、東京・後楽園ホールには昨年、有志のプロモーターがリングサイドに「袴田シート」を設置。釈放されたら、ゆっくり観戦してもらいたいという思いだった。日本プロボクシング協会の大橋秀行会長(49)は「全ボクサーが一丸となり、支援してきました。体調が回復すれば、袴田さんに試合を見に来てもらいたい」と話した。
WBCも昨年11月にタイでの総会で袴田さんの支援を表明。元世界ヘビー級王者ビタリ・クリチコ氏(42=ウクライナ)らが再審開始を求める署名をした。今年1月には、釈放された際に名誉ベルトを贈ることを決めた。1月にはWBC世界フライ級王者・八重樫東(31)が静岡地裁に署名を提出。八重樫は「支援が積み重なり、袴田さんの再審請求、釈放につながったのは素晴らしいこと。まさに継続は力なりだと思う」と話した。
(2014年3月28日06時03分 スポーツ報知)
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