真央「ソチでの悔しさを晴らしたかった」
世界フィギュア女子SPトップ3会見
今季限りでの引退を表明している鈴木明子(邦和スポーツランド)も、自己ベスト更新の71.02点で4位につけた。村上佳菜子(中京大)は60.86点で10位。
なお2位は、ソチ五輪銅メダルのカロリーナ・コストナー(イタリア)で77.24点。3位はユリア・リプニツカヤ(ロシア)で74.54点。
女子フリースケーティングは、29日の17時15分から行われる予定。
以下は、女子SP首位の浅田、2位コストナー、3位リプニツカヤの会見コメント。
浅田、手応えの演技「今まででベスト3に入るくらい」
浅田 今日のショートは私が今まで試合で滑ってきた中でもベスト3に入るくらいの演技だったと思います。なのでとてもうれしいです。この大会の目標はショートもフリーも自分の最高の演技をして、やり切ったと思えるようにすることなので、あさってのフリーもまた気持ちを切り替えて、ソチ五輪のフリーのような演技をできるように頑張りたいと思います。
リプニツカヤ 今日の演技については私も大変満足しています。現在できるエレメンツを私なりに全部こなせたと思います。なので今日は大変満足しているし、喜んでいます。観客の方々が私を後押ししてくれて、シーズンベストを出せたことを感謝しています。あさってのフリーもさらに良い演技をしていきたいと思っています。
――浅田選手に質問です。五輪でのショートは悪夢だったと思いますが、そこからここまでのカムバックを果たし、今日は光り輝いていました。どうしたらここまでカムバックできるのですか?
浅田 私は今回滑る前に、ソチでの悔しさを晴らしたいと思ってずっとやってきました。なのでその気持ちもあったからかもしれません。あともう1つは今日はたくさんのお客さんが私を後押ししてくれたので、そういった応援してくださった方にも良い演技を見せたいと思っていたのもありました。
リプニツカヤ 私としてはどうしてか分からないのですが、ひとつひとつのエレメンツをうまくこなせて、自分でできたので、ニコっとしたのではないかと思います。私自身は特に意識したわけではありません。
――浅田選手への質問です。今回は4年ぶりにショートにおいて世界歴代最高得点を出しました。2010年のキム・ヨナ選手(韓国)以来、今まで一番長く破られなかった記録を破った、それもトリプルアクセルを入れて破ったということで何か特別な意味はありますか?
浅田 私自身は演技が終わったあと、自分の演技に対してすごくうれしかったんですけど、囲み取材のときに世界歴代と聞いたときはびっくりしましたし、すごくうれしく思いました。得点というのはあとからついてくるものなので、いつも目標にはしていないんですけど、今日はトリプルアクセルという、現時点では(現役女子では)自分しかできないジャンプを入れての最高の演技ができたから、出すことができた得点なのかなと思います。
コストナー「ソチ五輪より緊張していました」
――今日の結果を受けての感想と、フリーへの抱負は?
コストナー 非常に気持ち良かったです。時があっという間に過ぎた感じです。実は午後からソチ五輪より緊張していたんです。なぜここまで緊張するかよく分からなかったんですが、ソチのときのように心を解き放って演技ができればと思っていました。日本の皆さんは本来なら2011年に東京で世界選手権を開催するはずだったのに、(震災の影響で)できなかった。皆さん待ってくださっていたんだと思い起こしました。そして皆さんの前で滑ることができて光栄だと思い、お客さんが喜んでくれることをありがたいと思っていました。スケートで何が大切なのかを考えました。もちろんジャンプやエレメンツも大事ですが、それだけではなく演技全体をまとめ、何かを創り出すことが大事です。それを演技の中で見せることができて非常に誇りに思っていますし、他のスケーターの活躍も素晴らしいと思いました。
――ソチ五輪と同様に自由に演技ができましたか?
コストナー そうですね。自由に落ち着くことができました。落ち着く上で大事だったのは、これは面白いことだと思ったのですが、(選手に向けてリンクに投げられた)お花を集めるちびっ子のスケーターを見ているうちに、私もこんな小さい女の子の時代があったんだなと思いました。チャンピオンと同じ氷の上に立てるのであれば何でもすると思っていたことを思い出して、みんながああいう小さいころから夢を抱いて頑張ってきて、私は自分の夢を実現し、いかに光栄で幸せかを感じましたし、長年このレベルで戦い続けることができて、非常にうれしく思っていました。
――ソチ五輪での団体戦から安定している。なぜそこまで落ち着いて滑ることができているのか?
コストナー 秘訣はありません。やっぱり努力してきたことが成果につながっているんだと思います。私のために情熱を持って、全力を注ぎ、献身的に、いつも私がどうしたらもっと良い演技ができるかを考えてくれるチームのおかげだとも思っています。自らの人生の中で私のために時間を割いてくれる方々ですので、これは普通のことではないですよね。それを考えると私はすごく幸運で、恵まれていると思いますし、その時その時で全身全霊で練習に挑むこと、氷上に立った瞬間はこれからどうなるか分からないのだから、それはそれで受け止めることが大事だと思っています。結果について、一喜一憂するのではなく、氷の上に立った瞬間から、自分は幸せなんだと思うようにしています。
<了>
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2014年3月28日0時45分 更新
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