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園児に広がる「木育」、林業関係者が教室展開/小田原

2013年10月26日

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 子どもたちが木の魅力を感じ、森の大切さについて学ぶ「木育」の取り組みが、小田原市の保育園などで広がっている。地元の林業関係者らによる「kikiぷろじぇくと」が、五感を駆使して木に触れられる教室を展開。園児らは植樹にも挑戦し、「カブトムシが来るような木になって」と成長を期待していた。

 kikiぷろじぇくとは、小田原地区木材業協同組合林青会メンバーの石田大介さん(35)らが結成。木材に親しみ木が好きな子どもを増やして衰退が懸念される林業をバックアップしようと、4年前から毎月、市内の保育園などで教室を開催している。

 「初めは試行錯誤だった」(石田さん)が、木工を楽しむにとどまらない五感を用いた内容を模索。木材の香りや重さを感じてもらったり、メープルシロップなどを通じて木と食について教えたり、木育をテーマにした演劇を行ったりと、幅広い手法で木の魅力を伝えている。

 24日には、五百羅漢保育園、報徳保育園、蛍田愛児園、富水保育園の4園の年長園児約100人が、同市荻窪の辻村農園でヤマザクラやアジサイなど約20本の植樹に挑戦。掘った穴に苗木を植え、丁寧に土をかけていった。

 続いて林青会のメンバーが、適度な間伐が木を大きくし、草の生えた土壌が大雨の被害を軽減することを説明。植物を植える密度を変えた二つの水槽を森に見立て、上からじょうろで“雨”を降らせる実験を通じ、間伐の重要性をアピールしていた。

 ドングリや松ぼっくりを用いた工作も楽しんだ園児たちは、「植えた木にカブトムシが来るようになってほしい」「クワガタも」などと成長を心待ちにしている様子。石田さんは「木育が教育として成り立っていけばいい」と話していた。

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