今週の軍事関連ニュース (2014/02/28)
　

| 一般ニュース | 産業・装備・調達 | 人事・組織 | 戦争・紛争 | こぼれ話 |

一般ニュース

FY2015 国防歳出法の指針 (DoD 2014/2/24, SpaceWar 2014/2/24, DefenseNews 2014/2/24, DefenseNews 2014/2/25)
Chuck Hagel 米国防長官は、FY2015 国防予算策定における指針として、52 万名いる米陸軍の現役戦力を 44-45 万名まで削減するよう指示したことを明らかにした。これがそのまま実現すると、第二次世界大戦以後では最低水準となる。匿名の関係者によると、この 13% 程度の削減は 2017 年までに実現する由。
その他の主な眼目は、「GCV (Ground Combat Vehicle) 計画の中止」「空母 11 隻体制の維持」「イージス巡洋艦のうち半数について実働レベルを引き下げて、延命と近代化改修を図る」「ミサイル駆逐艦×2 隻と SSN×1 隻の年間建造ペースを維持」「特殊作戦部隊を 66,000 名から 69,700 名に増員」「A-10 と U-2 の退役」「海兵隊は 190,000 名から 182,000 名に削減 (2016 年に強制削減が発動されれば、さらに 175,000 名まで減る可能性が)」「ただし、大使館の警備を担当する海兵隊員は 900 名の増員」「2017 年から次期 BRAC (Base Realignment And Closure) を開始するよう議会に要請」といったところ。
こうした状況から、二正面で同時に大規模紛争に対処する能力は喪失、「片方で大規模紛争に対処、他方では本土防衛に加えて海空戦力へのサポートを提供」との話になってきている。
なお、OCO (Overseas Contingency Operations) についてはまだ策定作業中で確定していない。NATO 主導のアフガニスタン向け訓練・助言任務についても、まだ計画は策定作業中。
Barack Obama 米大統領は、アフガニスタンの Hamid Karzai 大統領と電話会談した際に、相互安全保障合意がまとまらなければ完全撤退になると警告したが、まだ 2015 年以降の訓練・助言任務が実現する可能性はある、としている。その一方で、合意の不成立に備えて、2014 年中に在アフガニスタン米軍が完全撤退する場合に備えた危機対処計画の立案を指示したところ。

今日のニュースいろいろ
  • 2014/2/6 に、イギリスの Philip Dunne 装備相とアメリカの Frank Kendall 調達主任 (USD AT&L : Undersecretary of Defense Acquisition, Technology and Logistics) が、研究開発分野の協力条約に署名した。さしあたり、サイバー セキュリティ、宇宙研究、省エネルギーといった分野を対象とする。来週、イギリスの Vernon Gibson 防衛主席科学顧問が訪米、アメリカ側のカウンターパートと会合を開くとのこと。(DefenseNews 2014/2/26)
  • カナダ国防省は、アメリカ・ドイツとの合同艦隊演習について発表した。今週から 2014/3/14 まで実施するもので、カナダからは海軍と空軍が参加、参加人員は 900 名ほど。参加する艦と航空機の顔ぶれは以下の通り。
    • HMCS Iroquois
    • HMCS Preserver
    • HMCS Ville de Quebec
    • HMCS Windsor
    • CP-140×1 (14th Wing)
    • CH-124×1 (12th Wing)
    • USCGC Campbell (WMEC-909)
    • FGS Bonn
    (Canadian DND 2014/2/26)
  • スウェーデンは 2013 年に、対前年比 22% 増となる 120 億クローネの武器輸出を記録したとのこと。これを後押ししたのが、タイ向け JAS39C/D×6 機、アメリカ向け艦載指揮管制装置、ノルウェー向け Stridsfordon 90、サウジアラビア向け航空機搭載レーダーとのこと。EU 諸国向けの輸出は減少した。(Radio Sweden 2014/2/25)

今日のニュースいろいろ
  • フィリピン軍参謀総長の Emmanuel Bautista 大将が、「中国海警の巡視船が 2014/1/27 に Scarborough Shoal の近隣海域で、フィリピンの漁民に対して放水銃を使用して追い立てを試みた。汽笛を鳴らした後で、数分間にわたって放水を実施したものである」と中国側を非難した。なお、この件による怪我人はないとのこと。これに対して中国外務省の Hua Chunying 報道官は 2014/1/24 の記者会見で「中国は、関係水域において議論の余地のない主権を有する。中国海警は、関連海域で日常的にパトロールを実施していることを再強調したい」とだけ述べて、直接の言及はせず。(SpaceWar 2014/2/24, DefenseNews 2014/2/25)
  • インドの野党・BJP (Bharatiya Janata Party) の党首で首相選挙の候補にもなっている Narendra Modi 氏が、2014/2/22 に同国東部の Arunachal Pradesh を視察して「中国は拡張主義者である。世界は変化しており、かかる考え方は受け入れられない。中国は、このような考え方を止めなければならない」と非難する演説を行った。これに対して中国外務省の Hua Chunying 報道官は「中国は他国の領土を武力で分捕ろうとしたことはない」と反論、Modi 氏こそ拡張主義者だと非難した。(SpaceWar 2014/2/24)
  • 韓国国防省が 2014/2/25 に「北朝鮮の哨戒艇が 2014/2/24 の晩に、三度にわたって黄海上の南北境界線を 2nm ほど侵犯した」と発表した。韓国側の警告を受けて反転しており、射撃には発展しなかった由。(SpaceWar 2014/2/25)
  • Kongsberg Gruppen ASA が 1999-2008 年にかけてルーマニアに通信機器を輸出した件に関連して汚職疑惑があるとして、ノルウェーの当局が捜査に乗り出していることが明らかになった。(Bloomberg 2014/2/25)

今日のニュースいろいろ
  • 2014/2/24 から、米韓合同演習 "Key Resolve" と "Foal Eagle" がスタートした。前者は一週間がかりのシミュレーション演習、後者は 8 週間がかりの実働演習。(SpaceWar 2014/2/24)
  • 米空軍・太平洋航空軍 (PACAF : Pacific Air Force) は、米四軍ならびに航空自衛隊・海上自衛隊が参加してハワイで実施するミサイル防衛演習 "IAMD (Integrated Air and Missile Defense) Wargame V" の開始について発表した。予定期間は一週間。日米両国による、双方向の統合が目的だとしている。(PACAF 2014/2/21)
  • 2014/2/17 に、VMAQ-3 "Moondogs" (MCAS Cherry Point, NC) 所属の EA-6B と人員 200 名がカタールの Al Udeid AB に展開した。米海兵隊と米空軍 379AEW (379th Air Expeditionary Wing) が明らかにしたもの。これまで、海兵隊の EA-6B はアフガニスタンに展開していたが、今回から派遣先を改めている。アフガニスタンでも任務飛行を行うが、「米中央軍 (USCENTCOM : US Central Command) の AOR (Area of responsibility) で電子攻撃を必要とするところに展開するのが主な任務」との説明。(USMC 2014/2/21, IHS Jane's 360 2014/2/23)
  • 2013/11/1 にドイツ政府関係者の話として「ドイツ政府が、イスラエル向け Dolphin 級潜水艦の 6 番艦建造に際して、建造費の 1/3 にあたる 1 億 3,500 万ユーロ (1 億 8,000 万ドル) を負担する」との話が出た。当時、ドイツ政府はこの話を否定していたが、最近になって、イスラエル軍の Udi Shani 退役少将がドイツを訪問、同艦の調達について MoU に署名するとの話が出てきた。ドイツはこのほか、イスラエル空軍 (IAF : Israel Air Force) の AN/MPQ-53 レーダーが米陸軍の Letterkenny Depot でレトロフィット改修を行うために使えなくなる期間、代わりのレーダーを貸し出す支援も実施している。(DefenseNews 2014/2/24)
  • 一方、ドイツからは Angela Merkel 首相と閣僚 16 名がイスラエルを訪問中。この間に、両国間の協力に関する新たな合意がまとまる見込み、との話がイスラエル側から出てきている。その中に、ドイツ製 OPV (Offshore Patrol Vessel) のイスラエル向け輸出が含まれるとの話も。(DefenseNews 2014/2/24)
  • イスラエルの Benjamin Netanyahu 首相が 2014/2/23 に、欧米諸国とイランの間で核問題をめぐる協議が進展している状況に懸念を表明、「イランは、手に入れたいものをすべて手に入れている一方で、何も与えていない」と発言。Angela Merkel 独首相のイスラエル訪問を控えたタイミングでの発言で、イラン問題についても首脳会談の議題にするとしている。(SpaceWar 2014/2/23)
  • 台湾・高雄 Kaohsiung の裁判所が 2014/2/21 に、元台湾軍士官の被告 2 名について、中国のためにスパイ行為をはたらいたとして国家保安法違反の有罪判決を言い渡した。対象は、Lu Chun-chun 被告と、同被告が引き入れた Chien Ching-kuo 被告で、いずれも 10 ヶ月間のブタ箱入り。両名は、複数の台湾軍の士官に対して中国側の資金負担で海外旅行を手配して、中国のスパイ網に引き入れようとした、と判決文で述べている。(SpaceWar 2014/2/21)

| 先頭に戻る |

産業・装備・調達

最近のニュースいろいろ
  • 「関係者の話」として、「2014/2/10 に Francois Hollande 仏大統領が Barack Obama 米大統領と会談した席で、フランス製の Falcon Eye 衛星をアラブ首長国連邦 (UAE : United Arab Emirates) に 9 億 3,000 万ドルで輸出するとの合意がまとまった」と伝えられている。UAE は当初、Lockheed Martin Corp. の DigitalGlobe 衛星を採用したが、後に結論をひっくり返してフランス製に鞍替えした。ただし、フランス製の衛星もアメリカ製のコンポーネントを使用しているため、輸出実現にはアメリカ側の承認が必要。そのため、政治的解決が必要になった次第だが、フランスでは「アメリカの業界が、この件をひっくり返そうとしてロビー活動を展開した」との話が出ている。結局、2014/1/22 にアメリカ製コンポーネントを使用することで契約が成立、主契約社が Airbus Defence and Space、ペイロードが Thales Alenia Space の担当となる次第。(DefenseNews 2014/2/25)
  • Roketsan がアゼルバイジャンとの間で、107mm と 122mm の多連装ロケット発射機・T-107/122 を共同生産する件について折衝中、との報道が。Roketsan には、車載式で 107mm/122mm 両用の T-107/122、トルコ軍で運用している T-122、牽引式の T-107 といった製品がある。(DefenseNews 2014/2/25)
  • Christine Fox 米国防副長官代理が 2014/1/6 に、沿岸戦闘艦 (LCS : Littoral Combat Ship) の調達を 32 隻で打ち切るよう指示。これに対して Ray Mabus 米海軍長官が反発している由。一方、Chuck Hagel 米国防長官は「フリゲート並みの能力を備えた小型水上戦闘艦」の開発を求めているところ。(DefenseNews 2014/2/24)
  • インド政府は 2014 年 1 月に、国営武器工場 41 ヶ所を対象とする 5 年間・総額 25 億ドルをかけて工作機械や生産設備を近代化する計画を承認。国内外の民間企業を対象としてコンペティ氏四を実施する計画で、BAE Systems では OFB (Ordnance Factory Board) の工場を対象とする近代化提案を実施中。(DefenseNews 2014/2/24)
  • Tata Motors は、「インド政府が FICV (Future Infantry Combat Vehicle) 計画の再興を決めた場合、DRDO (Defence Research and Development Organisation) が開発した装輪プラットフォームをベースとする WHAP (Wheeled Armoured Platform) で応札、その際に Lockheed Martin ならびに General Dynamics の協力を得る」と表明した。FICV は BMP などを代替する総額 100 億ドル規模の案件だが、ここ 3 年ほど棚晒し。ロシアは BMP-3 のライセンス生産と技術移転を提案しているが、国産にこだわるインド側は 2013 年に、ロシアの提案を蹴った。(DefenseNews 2014/2/24)
  • 印国防省の国防調達会議 (DAC : Defense Acquisition Council) は 2014/2/24 に、BAE Systems 製の軽量榴弾砲 (ULH : Ultra Light Howitzer)・M777×145 門の調達計画について先送りを決定した。オフセット義務の履行問題が理由だとしている。この件、2010 年に承認が降りたものの、未だ正式契約に至っておらず、その間のインフレで費用が 4 億 9,300 万ドルから 8 億 8,500 万ドルに高騰している。(DefenseNews 2014/2/24)
  • 人民日報オンライン版によると、中国がナイジェリアに輸出する新型哨戒艦の 1 番艦 (F91) が 2014/1/27 に進水したとのこと。ナイジェリア海軍が P18N 計画の下で導入を進めているもの。用途は哨戒・沿岸防備・排他的経済水域 (EEZ : Economical Exclusive Zone) の保護・救難で、ステルス性を備えるとしている。全長 95m、水線長 89m、ディーゼル×2 基で最高速度 39km/h、洋上行動日数 20 日間。(People's Daily Online 2014/2/21)
  • 2 ヶ月前に現職に就任した Ursula von der Leyen 独国防相が、装備調達の改革に乗り出す構えを見せている。まず、「Typhoon、A400M、EuroHawk など、コスト上昇・スケジュール遅延・中途打ち切りといったトラブルに見舞われた装備調達計画が多い」として、装備調達を担当している Stephane Beemelmans 第一国防副大臣を退任に追い込んだほか、装備調達・IT・サポート業務の担当部門のボス・Detlef Selhausen 氏を難詰。さらに国防省の職員に対して「構造化された、持続的な装備調達計画ができていない」と指摘する書簡を配布。その上で、主要装備調達計画について外部の専門家による審査を行う仕組みを取り入れて透明性の改善を図るとした。また、現状では不十分だとみなしているリスク分析の強化を図るとしている。(DefenseNews 2014/2/23)

ドイツ、トランシェ 3B をキャンセル(か ?) (Reuters 2014/2/19, DefenseNews 2014/2/20, defense-aerospace.com 2014/2/20, SpaceWar 2014/2/20, DefenseNews 2014/2/23, SpaceWar 2014/2/24)
Stephane Beemelmans 独国防副大臣が議会で、「EF2000 (Eurofighter Typhoon) の最終バッチ (トランシェ 3B にあたる)・37 機について、調達をキャンセルする」と発言した由。ドイツ軍関係者が Reuters に対して明らかにしたもの。「2011 年に、Thomas de Maziere 独国防相 (当時) がすでに、この削減を決めていた」との報道も出ている。なお、当の Eurofighter Jagdflugzeug GmbHでは「既存の枠組みに関する変更はなく、キャンセルに関する通知は受けていない」としている。
現時点で 100 機超 (140 億ユーロ/192 億ドル分) がデリバリー済み。今回報じられたキャンセルがそのまま実現すると、ドイツの調達数量は 180 機から 143 機に減少する。さらに、議会関係者の中には「108 機あれば充分」との声まで出ている。
この話が出たのを受けて、パートナー 4 ヶ国の関係者と産業界の関係者が、トランシェ 3B を推進するかどうかについて協議中との報道が。イタリアの業界関係者によると、メーカー側は各国政府に対して、調達するかどうかの決定を 2014 年半ばまでに行うよう要請している由。さらなる輸出の獲得がなければ計画中止ではないかとの見方がある一方で、中止にしたらしたでメーカーに補償金を支払わなければならないとの問題もある。実際、この件について「Airbus がドイツに対して、調達削減分の違約金・9 億ユーロ (12 億ドル) の支払を求めている」との報道が出ている。

今日の米軍調達 (Contracts 2014/2/25)
NAVY
  • Boeing Co. (Seattle, WA) : P-8A Poseidon MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) のオプション契約分を $2,070,439,240 で。全規模量産分 (FRP : Full Rate Production) ロット I・16 機分と、関連ミッション機材で構成。2017/4 まで。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-12-C-0112)
  • Seaward Services Inc. (New Albany, IN) : SFOMF (South Florida Ocean Measurement Facility, Dania Beach, FL) 向けの船艇・補給品・機材・サービス業務を $26,654,889 で。SFOMF は、政府機関・産業界・教育機関向けに陸・海・空の試験環境を提供している部門。2019/9/ まで。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Carderock Division, Ship System Engineering Station, Philadelphia, PA (N65540-14-D-0008)
ARMY
  • Action Manufacturing Co. (Bristol, PA) : 155mm 白隣弾 M825A1 で使用する撃発/遅発信管×110 万個と安全装置×10 万個を $83,200,000 で。イギリス向けの FMS (Foreign Military Sales) 案件。2019/2/25 まで。Army Contracting Command, Picatinny, Arsenal, NJ (W15QKN-14-D-0003)
  • Treviicos South Inc. (Charlestown, MA) : Bolivar Seepage Barrier (Bolivar, OH) の漏出防止用バリアを $44,261,913 で。Bolivar Dam で使用、2018/5/28 まで。Army Corps of Engineers, Huntington, WV (W91237-14-C-0003)
  • Aerojet Rocketdyne Inc. (Sacramento, CA) : ヨルダン向けの HAWK ロケット モーター×114 セットとエジプト向けの HAWK ロケット モーター×186 セットを $12,566,969 で。2015/10/1 まで。Army Contracting Command, Redstone Arsenal, AL (W31P4Q-14-C-0075)
DLA (Defense Logistics Agency)
  • Protective Products Enterprises Inc. (Sunrise, FL) : IOTV (Improved Outer Tactical Vest) と関連コンポーネントのオプション 2 契約分を $76,661,994 で。陸軍・空軍向け、2015/2/27 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM1C1-12-D-1026/P00102)
  • Steris Corp. (Mentor, OH) : 商用電子カタログを $27,381,687 (価格修正条項付き) で。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向け、2019/2/28 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM2DH-14-D-8206)
  • Willbros Government Services LLC (Tulsa, OK) : ルイジアナ州とオクラホマ州で実施する燃料管理業務を、$9,379,740 で。陸軍とその他民間部局向け、2019/3/31 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Energy, Fort Belvoir, VA (SP0600-14-C-5406)
  • Zodiac Aerospace (Alpharetta, GA) : 航空機用のレコーダーとカートリッジを $7,063,300 $7,029,909 で。海軍・空軍向け、2016/2/29 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Aviation, Philadelphia, PA (SPRPA1-14-C-W008 SPRPA1-14-C-003W)
  • Todd's Quality Tomatoes (Sanford, FL) : 野菜・果物類を $7,000,000 (価格修正条項付き) で。陸海空軍・海兵隊・農務省の学校向け、2015/8/24 まで。さらに 18 ヶ月のオプション契約 2 件を設定。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPE300-14-D-P243)
AIR FORCE
  • Lockheed Martin Aeronautics Co. (Marietta, GA) : HC/MC-130J 固有のスペアパーツに関する修正契約を $12,190,077 で。2016/2/16 まで。AFLCMC (Air Force Life Cycle Management Center)/WISK, Wright-Patterson AFB, OH (FA8625-11-C-6597/P00209)

今日の報道発表 (北米編)
  • 2014/3/1 にペンシルバニア州 Philadelphia で、San Antonio 級ドック型揚陸輸送艦・USS Somerset (LPD-25) の就役式典が行われる。基調講演は海兵隊司令官の James F. Amos 大将が、スポンサーは元統合参謀本部議長・Richard Myers 退役米空軍大将夫人の Mary Jo Myers 氏が担当する。(DoD 2014/2/26)
  • DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) は、2013 年だけで 100 万点の「疑惑のパーツ」が見つかった、いわゆる偽造パーツ問題に対処する、SHIELD (Supply Chain Hardware Integrity for Electronics Defense) 計画について発表した。100 ミクロン四方の "dielet" と呼ばれる超小型コンポーネントを組み込んで、正規品と偽造品、あるいは新品と再利用品の区別をつけられるようにしようというもの。これが実現すれば、さらに品質不良や生産費の偽造にも対応できるとしている。2014/3/14 に、提案者向けのワークショップを開催するとのこと。(DARPA 2014/2/24)
  • Exelis Inc. は Sikorsky Aircraft Corp. から、CH-53K の SDTA (System Demonstration Test Article)×4 機で使用する機体構造コンポーネントを 3,400 万ドルで受注した。SDTA は、2017 年からスタートする運用評価試験 (OPEVAL : Operational Evaluation) で使用する機体。Exelis が担当するのは、複合材料製スポンソン、テイル ローター パイロン、水平安定版。(Exelis 2014/2/25)
  • GDAIS (General Dynamics Advanced Information Systems) は 2014 年 1 月に Raytheon Co., IDS (Integrated Defense Systems) から、米海軍向け AMDR (Air and Missile Defense Radar) の EMD (Engineering and Manufacturing Development) を対象とするサポート業務の契約を受注した。オプション契約分まで含めると 10 年間・2 億 5,010 万ドルの案件で、AMDR-S 用の DREX (Digital Receivers/Exciter) と DBF (Digital Beam Forming) に関わるサブシステムを担当する。(GDAIS 2014/2/25)
  • GDIT (General Dynamics Information Technology) は米陸軍医療コマンド (Army Medical Command) から、DVBIC (Defense and Veterans Brain Injury Center) と医療現場でのサポート サービス業務を受注した。オプション契約分まで含めると 5 年間・1 億 3,800 万ドルの案件。15 ヶ所の医療施設に対して、TBI (Traumatic Brain Injury) の専門家や、その他の医療専門家を提供する。(GDIT 2014/2/25)
  • USS John Paul Jones (DDG-53) が 2014/2/8 に太平洋上で、高速巡航ミサイルへの対処を想定した実射試験を実施した。AQM-37C 標的機は NAS (Naval Air Station) Point Mugu から発射、これを AN/SPY-1D (MOD) レーダーで探知して交戦するというもの。(US Navy 2014/2/24)
  • 米沿岸警備隊 (USCG : US Coast Guard) は、MH-65E×102 機に装備する新型気象レーダー (RSS : Radar Sensor System) として、Rockwell Collins Inc. 製 RTA-4114 MultiScan の採用を決定した。陸上や海岸線のマッピング、洋上捜索にも使用する。デリバリーするレーダーは新しい洋上捜索モードを備えるとのこと。(Rockwell Collins 2014/2/25)
  • Northrop Grumman Corp. は Bell Helicopter Textron Inc. との間で、Bell 412 で使用する LCR-100 AHRS (Attitude Heading Reference System) の供給を 2017 年まで延長するという合意をまとめた。(Northrop Grumman 2014/2/25)
  • Sikorsky Aircraft Corp. は、AAR Airlift がアフガニスタンで運用している S-92×2 機が 2013 年に、90% を超える整備即応率 (maintenance readiness rate) と 3,800 飛行時間を記録、後者は 2012 年の 1,000 時間から大幅な伸びになった、と発表した。両社が組んで Bagram AB にパーツ在庫用の倉庫を確保しており、これが効いたとの話。なお、その S-92 は 2014 年初頭のデリバリー分から、Rockwell Collins Inc. 製の多機能ディスプレイ (MFD : Multi Function Display)・MFD-268P2B を標準装備化、状況認識面の改善を図っているとのこと。(Sikorsky Aircraft 2014/2/26, Rockwell Collins 2014/2/25)
  • Kaman Aerospace Group は Heli-Expo 2014 展示会の席で、K-Max の新造に関する韓進を募ると表明した。同社の説明では、これまでにも世界各地のオペレーターから、K-Max の購入に関する照会を受けてきていたとのこと。(Kaman 2014/2/25)

今日の報道発表 (その他編)
  • オーストラリア海軍 (RAN : Royal Australian Navy) 向け MH-60R の 3-4 号機が、ニューヨーク州 Owego の工場から NAS Jacksonville に向けて飛び立った。米海軍がこれら 2 機をオーストラリア海軍 (RAN : Royal Australian Navy) にデリバリーしたのは 2014/1/24 のこと。24 機すべてが出揃うのは 2017 年の予定。(Lockheed Martin 2014/2/25)
  • Northrop Grumman Corp. は、Australian Defence Materiel Organisation's Australian Global Supply Chain Deed プログラムの下、以下のオーストラリア企業との契約を実現したと発表した。
    • Ferra Engineering Pty. Ltd. (Tingalpa, Queensland) : F/A-18 用のパーツ 58 点
    • Ultra Electronics (Mawson Lakes, South Australia) : MQ-4C Triton の Gap Analysis Study
    • Sentient Vision Systems (Port Melbourne, Victoria) : MQ-4C Triton の Compatibility Study
    • Quintessence Labs (Acton, Australian Capital Territory) : Capability Verification Activity
    • iWebgate Technology (Perth, Western Australia) : Capability Demonstrator Activity
    • Electro Optic Space System (Weston Creek, Australian Capital Territory) : スペースデブリ関連のスタディ
    • Royal Melbourne Institute of Technology (Sir Lawrence Wackett Aerospace research Centre, Bundoora, Victoria) : MQ-4C Triton の耐空性関連スタディ
    (Northrop Grumman 2014/2/25)
  • Exelis Inc. は米空軍から、パキスタン空軍で使用している AN/ALQ-211 AIDEWS (Advanced Integrated Defensive Electronic Warfare Suite) 用のスペア コンポーネントを 900 万ドルで受注した。(Exelis 2015/2/25)
  • Thales Alenia Space は仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) から、以下の衛星と関連地上管制システムを対象とする、運用支援業務の契約を受注した。
    • Syracuse 3
    • Athena-Fidus
    • Sicral 2
    もともと Thales と Telespazio が分担していた業務を、今回の契約では Thales Alenia Space が一括提供する。(Thales Alenia Space 2014/2/25)
  • 2014/2/18 に Orleans の Air Base 123 で、仏空軍の A400M "Ville d'Orleans" (MSN007) を対象とする耐空証明書のリリースが行われた。リリースを担当したのは耐空性審査部門・DSAe (Direction de la Securite Aeronautique d'Etat) の長を務める Herve Rameau 大将、受け取ったのは MEST (Multinational Entry into Service Team) の Colonel Paul Creuset 中佐。(French Air Force 2014/2/24)
  • ER 1/33 (Escadron de Reconnaisance 1/33) "Belfort" が運用している SIDM (Systeme Interimaire de Drone MALE) こと Harfang UAS (Unmanned Aircraft System) が、2014/2/15-16 にかけての晩に累計飛行時間 10,000 時間を達成した。同隊は 2013/1/17 から、マリでの作戦行動を支援するために展開中。(French Air Force 2014/2/24)
  • 2014/2/3 に、AWD (Air Warfare Destroyer) の 2 番艦・HMAS Brisbane の起工式が行われた。(Australian DoD 2014/2/24)
  • 印国防省は、「印陸軍向けの国産地対空ミサイル・Akash の試射を 2014/2/24 に Chandipur の ITR (Integrated Test Range) で実施した」と発表した。2 個聯隊に配備するために製作を進めている量産モデルの第一陣を使い、各種の交戦モードを試したとしている。3 日前に対進射撃を、今回は追尾射撃を試しており、目的はすべて達成。さらに異なるモードで追加の試射を予定しているとのこと。(Indian MoD 2014/2/24)
  • QuEST Global Manufacturing Pvt. Ltd. と Saab AB のジョイント ベンチャー・AAI (Aerostructures Assemblies India Pvt Ltd.) が、A380 で使用する機体構造用アセンブリの第一陣を Saab に送り出した。これを Saab で組み立てに使用して、より大きなアセンブリとして Airbus に納入する構図。(QuEST Global 2014/2/24)

今日の米軍調達 (Contracts 2014/2/24)
NAVY
  • GDEB (General Dynamics Electric Boat Corp., Groton, CT) : NRMD (Nuclear Regional Maintenance Department) の業務を $36,137,340 で。Naval Submarine Base New London (New London, CT) で、プロジェクト管理、技術分析、エンジニアリング、計画立案、訓練、検査などの原潜関連業務を担当。2015/3 まで。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-13-C-4311)
  • 以下の各社は、NAVFAC Southwest AOR (Area of Responsibility) にある海軍・海兵隊施設を対象とする、再生可能エネルギーを利用する電力供給業務を 総額 $25,000,000 で。
    • NRG Energy Inc. (Princeton, NJ) : N62583-10-D-0326
    • Chevron Energy Solutions Co. (San Francisco, CA) : N62583-10-D-0327
    • Solarstar California XV LLC (Richmond, CA) : N62583-10-D-0328
    • Sun Edison LLC (Beltsville, MD) : N62583-10-D-0329
    • SunDurance Energy LLC (Edison, NJ) : N62583-10-D-0330
    PPA (Power Purchase Agreements) に基づく案件、2015/2 まで。現時点でタスク オーダーの発出はなし。オプション契約分まで含めた総額は $200,000,000。Naval Facilities Engineering and Expeditionary Warfare Center, Port Hueneme, CA
  • Raytheon Co. (McKinney, TX) : H-53 と V-22 で使用する各種補修用パーツを $14,304,303 で。2016/2/28 まで。NAVSUP Weapon Systems Support, Philadelphia, PA (N00383-11-G-003D/#7008)
  • Raytheon Co. (McKinney, TX) : AN/ASQ-228 ATFLIR (Advanced Targeting Forward Looking Infrared) で使用する WRA (Weapons Replaceable Assembly)×1 種類と SRA (Shop Replaceable Assembly)×4 種類の補修作業を $9,430,218 で。2016/2 まで。NAVSUP Weapon Systems Support, Philadelphia, PA (N00383-10-G-003D/#7009)
  • RWT LLC (Provo, UT) : JB (Joint Base) Pearl Harbor - Hickam (Oahu, HI) で、Facility S1161 に低圧空気圧縮機プラントを新設するほか、Building 641 に低圧空気圧縮機を新規導入する工事を $7,404,262 で。2015/7 まで。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Hawaii, JB (Joint Base) Pearl Harbor-Hickam, HI (N62478-13-D-4004/#00120)
DLA (Defense Logistics Agency)
  • Alcon Laboratories Inc. (Fort Worth, TX) : 各種医薬品のオプション 1 契約分を $23,485,218 で。陸海空軍・海兵隊向け、2015/2/26 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM2D0-13-D-0004/P00005)
  • Hitachi Aloka Medical Ltd. (Wallingford, CT) : 放射線関連システム、サブシステム、コンポーネンツ、アクセサリー類、サービス業務、マニュアル、補修用パーツのオプション 5 契約分を $14,420,708 (価格修正条項付き) で。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向け、2015/2/26 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM2D1-09-D-8329/P00001)
  • Omega Medical Imaging Inc. (Sanford, FL) : 放射線関連システム、サブシステム、コンポーネンツのオプション 5 契約分を $14,014,205 で。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向け、2015/2/24 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM2D1-09-D-8336/P00101)
  • FN Manufacturing (Columbia, SC) : Mk.19 擲弾発射機用のカートリッジ レシーバーを $7,620,000 で。2017/2/24 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Land - Warren, Warren, MI (SPRDL1-14-D-0022)
  • M&M Manufacturing LLC (Lajas, Puerto Rico) : 男性用と女性用の戦闘服を $7,039,102 で。空軍向け、2015/2/23 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPE1C1-14-D-1015)
AIR FORCE
  • Raytheon Co., Missile Systems (Tucson AZ) : AIM-120 AMRAAM (Advanced Medium Range Air-to-Air Missile) のインテグレーション、運用評価試験 (OT : Operational Testing)、飛行試験サポートに関する業務を $20,000,000 で。ラボ業務、飛行試験、飛行承認とシミュレーションのサポート、補修用機材や支援機材などを担当。2019/9/ まで。AFLCMC (Air Force Life Cycle Management Center)/EBA, Eglin AFB, FL (FA8675-14-D-0009)
  • Alliant TechSystems Operations LLC Defense Electronic Systems Division (Clearwater, FL) : 弾薬用組み込み試験 (BIT : Built-in-Test) 機材・CMBRE (Common Munition BIT Reprogramming Equipment) で使用するコンポーネントについて、オプション契約分を $8,021,810 で。W-17 ケーブル×200 セット、ADU-891V/1E×34 セット、CMBRE Plus×24 セット、スペアパーツ×10 セット。米海空軍向けが 20%、オーストラリア・ベルギー・カナダ・フィンランド・インド・イスラエル・韓国・オランダ・オマーン・ポーランド・シンガポール・トルコ向けの FMS (Foreign Military Sales) が 80%。2015/2/23 まで。AFLCMC (Air Force Life Cycle Management Center)/WNKBBA, Robins AFB, GA (FA8626-06-C-2060/P00062)
ARMY
  • ATK Tactical Propulsion & Ordinance (Rocket Center, WV) : 60mm 高性能炸薬/破片強化弾・M1061 を $10,700,000 で。2015/9/30 まで。Army Contracting Command, Picatinny Arsenal, NJ (W15QKN-14-C-0035)
  • Fidelity Technologies Corp. (Reading, PA) : 配電/照明システムを $84,400,000 で。2019/2/23 まで。Army Contracting Command, Alexandria, VA (W909MY-14-D-0005)

今日の報道発表 (北米編)
  • BAE Systems は米空軍から、宇宙監視/弾道ミサイル警戒用レーダー SSPARS (Solid State Phased Array Radar System) を対象とする、O&M (Operations and Maintenance) の延長契約を受注した。3 年間の契約。2007 年以来の累計受注額は 5 億 4,000 万ドル。SSPARS の設置場所は以下の 4 ヶ所。
    • Cape Cod AFS , MA
    • Beale AFB , CA
    • Clear AFS, AK
    • Thule AB, Greenland
    • RAF Fylingdales, UK
    (BAE Systems 2014/2/21)
  • Exelis Inc. は米海軍 NSWC (Naval Surface Warfare Center, Crane, IN) から、Mk.105 機雷処分具と AMNS (Airborne Mine Neutralization System)×2 セットを対象とするデポレベルの整備・補修・改修作業を 1,300 万ドルで受注した。オプション契約分まで含めると 5,300 万ドルの案件。(Exelis 2014/2/24)
  • AgustaWestland は、米連邦航空局 (FAA : Federal Aviation Administration) による形式証明手続きが進行中の AW609 で使用する飛行制御用慣性計測ユニット (IMU : Inertial Measurement Unit) について、Northrop Grumman Corp. 製品の採用を決定した。使用するのは、同社 Navigation and Maritime Systems Division 傘下の Northrop Grumman LITEF が手掛ける、LCR-110 IRS (Inertial Reference System) と LCR-300A エアデータ AHRS (Attitude Heading Reference System)。後者はもともと Curtiss-Wright Corp. の Defense Solutions Division で開発した製品で、重量 0.9lb。 (Northrop Grumman 2014/2/24)
  • 米空軍航空機動軍団 (AMC : Air Mobility Command) は C-5M Super Galaxy について、認証試験と運用評価試験 (OT&E : Operational Test and Evaluation) が完了して、さらに Dover AFB に 16 号機をデリバリーしたことで、初度運用能力 (IOC : Initial Operational Capability) を達成した、と発表した。(USAF 2014/2/21)
  • Lockheed Martin Corp. は、同社がもともと弾道ミサイル防衛用に開発したアナリティクス技術 Sia について、敗血症の早期発見に応用できることが分かったと発表した。(Lockheed Martin 2014/2/24)

今日の報道発表 (その他編)
  • BAE Systems Applied Intelligence がイギリスの実業界を対象として行った調査によると、「90% がサイバー攻撃の増大を予測」「主要な大手企業で、最近の攻撃を受けてサイバー セキュリティ関連の予算を上積み」「レスポンダーの 67% は、組織的なサイバー攻撃が最大の脅威要因だとみている」とのこと。アメリカでも、「調査対象企業の 53% がサイバー攻撃を最大の脅威要因とみなしており、60% がサイバー セキュリティ関連の予算を上積みした」との結果が出ている。(BAE Systems 2014/2/25)
  • BAE Systems Hagglunds AB はノルウェー陸軍に、CV90 歩兵戦闘車 (IFV : Infantry Fighting Vehicle) の試改修車をデリバリーした。ノルウェー・スウェーデン・デンマークがアフガニスタンで CV90 を運用した経験を受けて、防御力・生存性・状況認識・相互運用性の向上を図ったとの説明。ノルウェー軍がアフガニスタンで使用した最新のゴム製履帯を装備する。2012 年 6 月に 7 億 5,000 万ドルの契約を受注。1990 年代に調達・配備した 103 両の改修については、量産改修型を 2015 年 1 月から 2017 年にかけてデリバリーする。さらに新造分も加えて総数 144 両に。(BAE Systems 2014/2/24)
  • Raytheon Co. の Missile Systems 部門が 2013 年の第四四半期に、韓国海軍の FFX フリゲート・バッチ 2 (FFX II)×6 隻と AOE II 補給艦×3 隻に搭載する Phalanx ブロック 1B CIWS (Close-In Weapon System)×9 基を 1 億 2,300 万ドルで受注した。DAPA (Defense Acquisition Program Administration) が 2012 年 10 月に調達構想を明らかにしていたもので、FMS (Foreign Military Sales) ではなくて DCS (Direct Commercial Sales) 案件。2016-2022 年にかけてデリバリーする予定。(Raytheon 2014/2/24, IHS Jane's 360 2014/2/23, DID 2014/2/26)
  • Thales Alenia Space が ESA (European Space Agency) から受注・製作した地表観測衛星 Sentinel 1A が、打ち上げのために仏領ギアナの Kourou に搬入された。計画名称は Copernicus (ex-GMES : Global Monitoring for Environment and Security)。打ち上げ予定は 4 月初頭で、2014 年になってから初めての Soyuz ブースターによる打ち上げとなる。この後、さらに Sentinel 1B の打ち上げも予定しており、こちらは 2015 年の第四四半期にデリバリーを予定。(Thales Alenia Space 2014/2/24)

| 先頭に戻る |

人事・組織

予備役の動員状況 (DoD 2014/2/21)
現時点での予備役・州兵の動員内訳は以下の通り。
  • 軍種 : 非志願動員 / 志願動員 / 合計
  • ARNG : 13,719 (-254) / 1,047 (-23) / 14,766 (-277)
  • USAR : 11,584 (+49) / 1,965 (-10) / 13,549 (+39)
  • USNR : 3,794 (+73) / 194 (+3) / 3,988 (+76)
  • USMCR : 903 (-20) / 817 (-2) / 1,720 (-22)
  • ANG : 1,504 (+81) / 2,682 (+45) / 4,186 (+126)
  • USAFR : 1,093 (-59) / 2,066 (-25) / 3,159 (-84)
  • USCGR : 152 (+0) / 247 (-1) / 399 (-1)
  • TOTAL : 32,749 (-130) / 9,018 (-13) / 41,767 (-143)
ARNG : 陸軍州兵, USAR : 陸軍予備役, USMCR : 海兵隊予備役, USNR : 海軍予備役, USAFR : 空軍予備役, ANG : 州兵航空隊, USCGR : 沿岸警備隊予備役

| 先頭に戻る |

戦争・紛争

最近のニュースいろいろ
  • イスラエル国防軍 (IDF : Israel Defense Force) が TIME 誌の取材に対して、レバノンとシリアの国境地帯で車両隊への航空攻撃を実施したことを認めた。件の車両隊はレバノンに地対地ミサイルを運び込んでいたとの説明。(TIME 2014/2/25)
  • 2014/2/24 付で、キルギスタンの Manas AB における KC-135 の運用が終了した。過去 12 年半で、33,500 ソーティのフライトを実施して 135,000 機に 625,000gal の給油を実施した由。(USAF 2014/2/24)
  • 露外務省は 2014/2/25 に、「サウジアラビアが、ヨルダンに拠点を置くシリアの反政府勢力に対してパキスタン製の携帯 SAM や対戦車ミサイルを引き渡す計画を立てているとのことだが、これは中東全域ならびにその周辺の安全を危険に晒すもので、深刻な懸念を表明する」という趣旨の声明を出した。(DefenseNews 2014/2/25)
  • パキスタン空軍 (PAF : Pakistan Air Force) の戦闘機が 2014/2/20 から、同国北西部で軍閥勢力に対する航空攻撃を発動、2014/2/23 に Khyber 地区の Tirah 渓谷にある隠れ家を狙って実施した攻撃では 38 名が死亡したとのこと。軍では、隠れ家 6 ヶ所を完全に破壊したとしている。(SpaceWar 2014/2/21)
  • ↑のようなパキスタン政府軍の攻撃について、TTP (Tehreek-e-Taliban Pakistan) のスポークスマン・Shahidullah Shahid は「政府は戦争への道を選んだ」と非難する声明を出した。ただしアナリストの間では、パキスタン政府は全面戦争に踏み込むつもりはない、との見方が主流。ただし、2014/2/24 に North Waziristan でタリバン関連組織の幹部・Asmatullah Shaheen が殺害されたことからすると、予想されていたものよりもパキスタン軍の活動が大規模になっている可能性もある模様。(DefenseNews 2014/2/24, IHS Jane's 360 2014/2/25)
  • さらに 2014/2/25 にも航空攻撃が続き、30 名が死亡したとされる。2014/2/20 以降の通算で 100 名以上が死亡した模様。(SpaceWar 2014/2/25)
  • 2014/2/21 にチュニジアの Tunis から 40km ほど離れた、Nianou という村落の付近で医療用途の輸送機 (An-26, S/N 5ADOW だったとされる) が墜落事故を起こして炎上・焼失、乗っていた 11 名が死亡した。内訳は、乗員 6 名、医師 3 名、患者 2 名。その中に、治療を受けるためにリビアから移動していたイスラム聖戦主義者・Meftah al-Mabrouk Issa al-Dhawadi なる人物が含まれていた由。この人物、解散させられたアルカイダ関連組織・LIFG (Libyan Islamic Fighting Group) の首領だったとのこと。(SpaceWar 2014/2/21)

| 先頭に戻る |

こぼれ話

| 先頭に戻る |

AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

Contents
HOME
Works
Diary
PC Diary
Defence News
Opinion
Ski
About


| 記事一覧に戻る |