山崎節の「投資信託の正しい選び方」に勝手に補足
- 2014/03/26
- 22:38
楽天証券 山崎元「ホンネの投資教室」
2014/03/24 第217回 投資信託の「正しい選び方」
詳しくは上記コラムをご覧いただきたいのですが、著者山崎氏の「投資信託の選び方7箇条」は以下のとおり。
- いきなりファンドを選ばず、資産クラスを選ぶ
- シンプルなファンドを「自分で」組み合わせる
- 信託報酬の高いファンドを除外する
- ファンドの資産規模・流動性を確認する
- 売買手数料の安いチャネルで買う
- 分配金にこだわらない
- 過去の運用成績で選ばない
この7箇条に関しては、私もほとんどすべて同意です。歯に衣着せぬ山崎節が、実に心地よいです。
しいて言うとしても、「反論」ではなく「補足」です。それは、項目1だけ他の6項目と比べて、難易度が格段に高いので、読者が自分で実行するには、もっと丁寧な説明が必要だろうということです。
資産配分=アセットアロケーションを決めるためには、各アセットクラスの期待リターン、リスク(標準偏差)、相関係数のデータが必要です。さらに、それを組み合わせたポートフォリオとしての期待リターン、リスクの数値を計算して、その組み合わせが効率的かどうかを考える必要があります。
投資信託の選び方の手順自体がわかっていないようなレベルの個人投資家に、この作業を自分でやれと求めるのは酷というものです。
だからこそ、コラムでは「リスクを取ってもいいと思う資産の50%を国内株式に、50%を先進国株式に」というモデルアロケーションを提示しているのだと思います。
しかし、読者にこのモデルアロケーションに従えばよいという主張は、項目2で「バランスファンドには投資しない方がいい。資産配分の中身が自分で把握出来なくなり、リスクについてよく分からなくなるから」という主張と矛盾します。山崎氏のおすすめアロケーションを丸呑みすることと、バランスファンドを買うことの間に、それほど大きな違いはありません。
そこで、私の「補足」です。難しくて面倒くさい、ポートフォリオの期待リターンとリスクの計算を、自動で行なう無料ツールを活用することです。
ファンドの海 長期投資予想/アセットアロケーション分析
相互リンクブロガーのイーノ・ジュンイチさんが作られた無料のアセットアロケーション分析ツールです。どの資産に何%(もしくは何円)投資すると、期待リターンとリスクはどうなるかが一発で自動計算されます。おまけに、30年後どうなるかのシミュレーションも自動でやってくれるスグレモノです。耳触りのよい話だけでなく、元本割れする確率まで出てきます。
(ファンドの海 長期投資予想/アセットアロケーション分析より)
上級者にも、各アセットクラスの期待リターン・リスク・相関係数の基礎データを「自分で変更することができる」、渋い機能が付いています。前提条件に一家言あるかたや、信頼するデータをお持ちのかたは、基礎データを思いどおりに変更して再計算することができます。
以上、一点だけ補足しましたが、上記コラムはシンプルですが、背景となる理論がしっかりしているので、かめばかむほど味が出る、心に留めておく価値がある内容だと思います。
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