「選挙で必要と頼まれた」。26日、朝日新聞の取材に応じたディーエイチシー(DHC、東京)の吉田嘉明会長は、みんなの党の渡辺喜美代表に8億円を貸した理由や経緯について詳細に語った。主なやりとりは以下の通り。

 ――お金はいつ、いくらを振り込んだのか。

 「2010年参院選前に3億円、12年衆院選前に5億円を私の個人口座から渡辺さんの個人口座に振り込んだ」

 ――選挙資金に使われる認識はあった?

 「選挙資金以外に3億円を貸したりしますか。普通お金を貸し借りするのは多くても1千万円とかじゃないですか。明らかに選挙に必要なお金です」

 ――渡辺代表も選挙にお金が必要という話はしていたのか。

 「当然。選挙以外に何の話も出ていない。振込先は政治献金とは違う個人の口座だった」

 ――金額は渡辺代表の方から言ってきたのか。

 「そうです。3億円ほど、という感じ。5億円の時もそう。こちらから3億円とか5億円とか言うわけがない」