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しろぐらまー

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「嫌い」な気持ちが、相手を長生きさせる説

「嫌い」という気持ちが加速するあまり、はたから見たら、「恋」に見えてしまうことがある。

 

よく言われることだが、「好き」の反対は、「嫌い」ではなく「無関心」である。

 

例えば、「あいつ嫌い」「ウザい」「ちねちねちね」と、気がつけば、嫌いな人のことばかり考えている。

その人に対して、あらゆる実力行使をしたくなる。

でも、そこまでエネルギーを費やしているということは、もはや、「濃密な感情」「深い関係性」のステージに進んでしまっているのではないだろうか。

(※パワハラ等の深刻な事情から発生した、「嫌い」という気持ちは除きます。念のため。)

 

たまに、ある人が特定のだれだれに向けて書いた批判記事を読むことがある。

そういう場合は、だいたい感情が高ぶるのか、どれもこれも結構な長文だ。

で、私は思った。

「これってラブレターじゃね?」

「一見モメてるようだけど、これは一種のプレイなんじゃ?」

 

なぜなら、ブログの記事を書くのは、大変だ。

まして、批判したい相手がいて、反論されないために神経を使う、そのエネルギーは並大抵ではない。

しかも、何千字、下手したら1万字超えの長文もある。

私は長文を書けない。途中で気持ちが醒めてしまうからだ。

それだけの長文を書く間も、少しも冷めない情熱。恐るべし。

 

さらに、相手の過去の言動まで覚えていて、現在の言動との矛盾を指摘している。

それは、たとえ文章は冷静に見せかけても、結構なストーカー気質だ。

言動の不一致を訴えて、自らの主張に説得力を持たせたいのかもしれないけど、はたから見れば、「そんなにあの人が気になるのかー。すげえっ!」状態である。

 

例えば、あなたの知り合いで、ブロガーA(大嫌い)・ブロガーB(好き)・ブロガーC(ふつう)・ブロガーD(知り合い)・ブロガーE(名前は知っているが記事は読まない)がいるとしよう。

 

憎悪のパッションに満ちあふれた人ならば、たぶん、あなたが最も思いを向けているのは、BではなくAだ。

Aのことを、本当に価値のないブロガーと思っているのなら、目指すべきは、Eと同じ態度なのだ。

「Aさんー?聞いたことあるけど、知らなーい」と言えて初めて、相手に一矢報いることができるのである。

 

ブコメ(はてなブックマークのコメント)もそうだ。

皆さんはネガティブなブコメを嫌がるが、私はうれしくて仕方ない。

 

考えてもみてほしい。

自分なら、通りがかりのブログをたまたま読んで、どんなにいい記事でも、コメントをしようと思うことはめったにない。

いわゆるROM(=無関心)で終わることがほとんどだ。

 

そんな中、はてブ(はてなブックマーク)をつけてくれて、コメントまで残してくれてる!

憎悪といえど、濃密なエネルギーの発露である。

玉露のように味わい、さらには万歳三唱して土下座するほど、うれしい。

本当にこたえるのは、無関心で通り過ぎられることだから。

 

そういう意味では、炎上ブロガーは、人から高濃度のエネルギーを発散させる、天才である。

炎上させるには、人の心にひっかかる何か、エッジやフックのようなものが必要だからだ。

人の心を波立たせて、気になって気になって仕方なくさせる、それはある種の才能である。

(それは、文才ではなく、キャラクターに由縁していることもあるが。)

 

なので、本当に嫌いな人のことは、何も考えないようにするのがベストだ。

 

「嫌われ者ほど長生きする」とよく言うが、だれかを嫌いと思う時、相手に向けて、生霊なり何かのエネルギーなり、飛ばしてしまっているのではないだろうか?

そして、相手はそのエネルギーを吸って、よりしぶとく、より強大になっているのではないだろうか?

 

エネルギーは有限です。

あなたの貴重なエネルギーを、もっと有益に使いましょうね。