理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーが2011年に早稲田大に提出した博士論文に画像の使い回しなどが指摘されている問題で、早大は26日、本格的に調査する方針を明らかにした。2月中旬から内部調査を進めてきたが、「さらに調べる必要がある」として、外部の専門家も加えて調査するという。

 早大広報課は「近日中に調査する内容や態勢を公表したい」としている。調査の結果、論文と博士の学位を取り消すかどうか判断するという。

 小保方さんは英科学誌ネイチャーに掲載された「STAP(スタップ)細胞」論文の筆頭著者。博士論文に対しては、米研究所がネットに掲載している文章と酷似する部分が大量にあることや、参考文献リストが他の論文と酷似していること、実験結果を示す画像が企業のホームページの写真の使い回しではないのかという疑いなどが指摘されている。

 小保方さんは「博士論文を取り下げたい」という趣旨をメールで大学関係者に伝えたという。(合田禄)