3月 25 2014
マレーシア機墜落、中国・北京で親族らがデモ:一体なぜ?
24日、マレーシアのナジブ大統領は捜索が続けられていたマレーシア航空機MS370便が、インド洋南部に墜落したとの見解を示した。これによって乗客239名は全員が死亡したと見られている。発表に対して25日、中国北京にて乗客の親族ら約100人によるマレーシア大使館への抗議デモが起こった。デモへの取り締まりが厳しい中国において、こうした暴動が起こることは極めて異例だ。
マレーシア政府へ詳しい説明を求める親族
239名の乗客のうち153名は中国国籍であった。乗客の親族らは、捜索の初期段階に迅速な対応を怠り情報公開を遅らせたなどとして、マレーシア政府を非難し今回の事件について十分な説明を求め、北京の同国大使館前にてデモをおこなった。親族らが近づくことを防ごうと、大使館外では警官隊が壁を作っていたが、水のボトルを投げるものや気を失って運ばれる女性の目撃情報があった。
マレーシアのナジブ首相は、英インマルサットの航空機追跡調査は、今までにこういった捜索にはなかった技術を駆使しおこなわれたと述べ調査に尽力してきたことをアピールしたが、中国外相は「我々はマレーシア側に今回の決断にいたった詳しい証拠と、すべての衛星データ解析について関連情報の開示を求める」と主張した。
ロイターによると、大使館の当局者はこの件についてはまだ対応しているところで、正式に情報を公表する段階にない」と述べている。
中国では異例なデモ
共産主義下、不透明な政治や言論の統制が目立つ中国においてこのようなデモがおこなわれることは、極めて異例なことだ。通常、政府は自発的に集まった群衆の行動を厳しく鎮圧する。中国のある弁護士はAP通信の取材に対して、「中国政府は、マレーシアや日本に対する抗議運動は容認する。しかしそういった運動が政府に対するものとなった時、いくらそれが道理にかなったものだとしても彼らはそれを許さない。乗客の親族らが意見を表明する自由があることには賛同するが、政府側のこういったダブルスタンダードは法治国家のするものだとは思えない」と述べている。1
悪天候や荒波により、不明航空機の捜索は現在一時停止されている。天候が回復するのを待って、捜索を再開する見通しであるとされる。
Photo : Twitter
- http://bigstory.ap.org/article/china-demands-malaysian-satellite-data-plane [↩]