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避難指示の住民検診結果の誤記入が900件以上に3月25日 22時27分
原発事故の避難指示区域の住民を対象に福島県が進めている健康診断で、血液検査の結果をカルテに誤って書き写すミスが900件以上相次いでいたことが分かりました。
中には、医学的な助言が必要なケースなのに異常を認めないと診断された人もいて、福島県は関係者に謝罪しました。
ミスが見つかったのは、福島県が原発事故の避難指示区域の住民を対象に行っている健康診断で、福島県によりますと、外部の業者から届いた血液検査の結果を医療機関でカルテに書き移す際、数値の桁を間違えたり、誤った欄に記入したりと、これまでに978件のミスが見つかったということです。
事業を請け負う県立医科大学によりますと、ミスのうちの9件については、誤った数値を基に本来の診断とは異なる結果が通知され、医学的な助言が必要なのに異常を認めないと診断されたケースや、異常がなかったのに検査や治療が必要な「要医療」と診断され、実際に精密検査を受けたケースもあったということです。
誤った診断を受けた住民の中で、健康状態に影響の出た人は今のところいないということですが、県では、関係者に謝罪して正しい結果を通知し直したということです。
福島県は、「重要な検査結果を誤ってしまい、申し訳ない。確認の徹底など再発防止策を図っていく」と話しています。
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