日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 格闘技
  2. ニュース

格闘技のRSS

河野公平、正規王座へ今夜必殺カウンター

計量を終えた暫定王者のデンカオセーン(右)と2位の河野
計量を終えた暫定王者のデンカオセーン(右)と2位の河野

 元WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(33=ワタナベ)が必殺カウンター「一撃」で、王座返り咲きを狙う。今日26日の暫定王者デンカオセーン・カオウィチット(37=タイ)との正規王座決定戦(東京・後楽園ホール=日刊スポーツ後援)に向けて25日、都内で前日計量に臨み、リミットちょうどでパスした。昨年9月にタイで偵察した際に顔面が動くクセを発見。効果的に顔面を捉えるスクリュー系の右カウンターパンチを準備した。

 リミットの52・1キロで計量パスした河野は、鋭い視線でデンカオセーンとにらみ合った。はやる気持ちを抑え、大好きなエナジードリンクを飲み干すと「正直、早く試合がしたい。相手がずっと『100%の自信がある』と言っているので自分も負けられない。勝つ自信は100%ある」と対抗心をむき出しにした。世界戦を含め、タイ人ボクサーとの対戦成績は4戦全勝。「結構、タイ選手にはパンチが入るので」とニヤリと笑った。

 秘策がある。高橋智明トレーナー(37)とデンカオセーンを攻略する必殺パンチを用意した。昨年9月、タイで行われた同級暫定王座決定戦(デンカオセーン-名城信男戦)をひそかに視察し、デンカオセーンが右ストレートを出す際に顔が逃げるように左に流れるクセを確認。遠ざかるように動く暫定王者の顔を、右手首を内側に絞り込みながら的確にとらえるコークスクリューパンチを反復練習してきた。高橋トレーナーは「当たれば一発で倒せる右カウンター。『一撃』と名付けました」と明かした。

 昨年5月、微妙な判定で当時の暫定王者ソリス(ベネズエラ)に敗れて王座陥落してから約10カ月。河野は「悔しかった思いをすべて試合にぶつける。ボクシング人生最高の仕上がりにしてきた。必ずベルトを取り戻す」と集中力を高めていた。【藤中栄二】

 ◆主なルール 採点は10点法でスリーノックダウン制。4回までに偶然のバッティングで試合続行不可能な試合は引き分け。5回以降は採点。故意のバッティングは負傷していない選手から2点を減点。日本製8オンスのグローブを使用。レフェリーはラウル・カイズ(米国)、ジャッジはパスカル・プロコピオ(カナダ)、スタンレイ・クリストドーロー(南アフリカ)、ギジェルモ・ペレス(パナマ)。

 [2014年3月26日8時59分 紙面から]

PR情報
「えっ、これは反則でしょ!」英語が話せると今話題の英語教材!
50過ぎの夫がぐんぐん?1粒300個分凝縮?協和発酵バイオ






日刊スポーツ購読申し込み