スマートフォンなどの通信技術を巡り、米アップル日本法人が韓国サムスン電子の特許権を侵害していないことの確認を求めた訴訟で、東京地裁(長谷川浩二裁判長)は25日、アップル側の請求を認め、サムスン側に損害賠償を求める権利はないとする判決を言い渡した。

 訴訟の対象となったのは、サムスンが2009年に特許を取得した通信システムに関する技術。サムスン側は、「iPhone(アイフォーン)4S」などアップルの3製品により特許権を侵害されたと主張したが、判決は「アップルの通信システムはサムスンの技術とは別物で、3製品はサムスンの特許権を侵害していない」と結論づけた。

 サムスン電子の話「判決は遺憾。控訴などの必要な措置を検討する」