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【大相撲】

鶴竜ジワリ綱の実感 きょう横綱伝達式

2014年3月26日 紙面から

北の湖理事長から届いた明け荷を受け取る=大阪市西成区の井筒部屋宿舎で

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 大相撲の大関鶴竜(28)=井筒=の第71代横綱昇進が、26日に行われる日本相撲協会の夏場所番付編成会議と臨時理事会で正式に決まる。決定後は協会から横綱伝達式の会場となる大阪市天王寺区の法岩寺へ使者が出向き昇進を伝達する。伝達式を控えた25日、鶴竜は同市西成区の井筒部屋宿舎で報道陣の取材に応じ、わき上がりつつある横綱としての実感を語った。

 大関として過ごす最後の日も、鶴竜はいつも通りだった。穏やかな表情の中にも言葉に横綱の自覚が漂う。「いろいろ行事が続いて(横綱への)実感がわいてくる。責任感とか期待に応えないといけない」と使者を待つ心境を打ち明けた。

 この日は新しい綱を作る準備となる「麻もみ」が一門の幕下以下力士30人余りで行われ、鶴竜は作業を見守った。鶴竜の所属する時津風一門からの横綱は、第47代柏戸が1969年名古屋場所を最後に引退して以来。45年ぶりの出来事とあって若い衆が奮闘したせいか、作業は予定より3時間ほど早く終わった。

 実は鶴竜に日本国籍取得の動きがある。関係者によると、昨年に申請を試みたが、日本相撲協会の公益法人移行の時期と重なり、手続きが中断していた。モンゴル出身の現役横綱では、白鵬が日本の永住権を取得しているが、今後鶴竜が日本国籍を取得すれば初めてとなる。引退後に親方として後進を指導でき、気は早いが「鶴竜2世」誕生の期待も膨らむ。

 伝達式での口上は師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)と相談して決めた。「まだ言葉を決めただけ。これから練習して、かまないようにします」と笑いを誘った鶴竜。大関昇進時の「お客さまに喜んでもらえる相撲が取れるよう努力します」のようなシンプルなものになりそうだ。

 28日に東京・明治神宮で行われる奉納土俵入りで使う化粧まわしも届いた。北の湖理事長(元横綱)が還暦土俵入りで使用したもので、明け荷を見た鶴竜は「(北の湖理事長は)スゴイ方。使わせてもらっていいのかな」と恐縮した。横綱への準備を整えながら、鶴竜がいよいよ伝達式に臨む。 (永井響太)

 

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