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【大リーグ】

田中将、公式戦デビューは4戦目 対するブ軍は手ぐすね「初黒星つける」

2014年3月26日 紙面から

 【タンパ(米フロリダ州)穐村賢】ヤンキースの田中将大投手(25)の公式戦デビューが、開幕4戦目となる4月4日(日本時間5日)のブルージェイズ戦(トロント)となることが決定的となった。24日、米複数メディアが伝えた。当初は3戦目のアストロズ戦が濃厚だったが、メジャー1年目の右腕により“ゆとり”を与えられるよう先発4番手に変更した。対するブ軍は昨季両リーグ4位の本塁打を放つなど強力打線が売り。「初黒星をつける」と意気込む猛者たちを相手に、右腕がその実力を全米に知らしめる。

 メジャーでの1球目を、カナダのマウンドから投げ込む。日米の野球ファンが注目してきたデビュー戦。ジラルディ監督の発言から、田中将の公式戦初戦は「4・4」のブルージェイズ戦が決定的となった。

 全体練習が休みとなったこの日、指揮官はマイナー施設で報道陣に対応。開幕カードのアストロズとの3連戦に先発する3投手を挙げた。エース左腕サバシア、大黒柱・黒田。新星ノバ…。そこに「タナカ」の名前がなかったことから、球団地元紙NYデイリーニューズ(電子版)は「タナカのデビューは4戦目のトロント」と速報。先発4番手で開幕を迎えると伝えた。

 当初は3番手で4月3日のアストロズ戦で投げるプランが有力だった。だが、ロスチャイルド投手コーチはキャンプイン後に「タナカには序盤で多めの休みを取れるように考えている」と発言。チームは開幕から13連戦。3番手ならその間に3度の先発が回ってくるが、4番手なら2度で14日の休日を迎えられる。米国1年目で中4日に適応するまで“ゆとり”を与える配慮の結果だが、対戦相手のブ軍は逆に昨季30球団中最下位だったア軍から格段に強力になった。

 主軸は2010、11年の本塁打王ホセ・バティスタ(33)に、昨季36本塁打、104打点のエドウィン・エンカーナシオン(31)。大砲だけでなく11年首位打者のレイエス、カブレラといったしぶとい打者が並び、気が抜けない。昨季のチーム本塁打185本は両リーグ通じて4位。投手陣の弱さからア・リーグ東地区最下位だったが、打線はメジャー屈指の破壊力を誇る。

 注目右腕のデビュー戦を務めることが濃厚となり、敵将ギボンズはさっそく「どんな形であっても、初黒星をつけたいね」と先制ジャブ。黒田、岩隈、ダルビッシュから一発を放ち、“日本人キラー”として名をはせるエンカーナシオンも「たくさんの日本人が見に来るだろ? だから俺は日本人と対戦したいんだ」と腕をぶす。

 田中将自身は、23日に本拠地で行われたブ軍戦を、ロッカーで6回までテレビ観戦。打線が二巡するまで見届けて分析した。今後は29日にマイナーの試合に登板し、最終調整。超満員が予想されるブ軍の本拠地開幕戦。敵地で強力打線を封じ込め、マーが全米に鮮烈な印象を刻み込む。

 

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