マレーシア政府は消息不明となったマレーシア航空(MH)370便の調査に当たり、過去の墜落事故の調査で用いられてきた規則を独自に運用しているようだ。
調査の初期段階では、情報が開示されない、開示が遅れている、発表した内容が矛盾している、などの批判がマレーシア当局に寄せられていた。
マレーシア機インド洋に墜落と発表、親族の悲痛
しかし、今度は逆の動きが見られた。24日午後10時、外部の専門家がナジブ首相に衛星データの新たな分析結果について説明した直後、マレーシア政府は急きょ記者会見を開いた。首相は会見で乗員・乗客239人を乗せたMH370便がインド洋沖に墜落したとの見方を示した。
首相はこの情報を発表したことについて、犠牲者の家族に「一刻も早く」知らせようとの思いからであり、「コミットメントやオープンさ、敬意に基づくもの」だと強調。また、最新の分析の詳細やその他の重要な情報については翌日あらためて説明する可能性を示唆した。
しかし、首相の会見から2時間もたたないうちに、技術分析を行ったインマルサットの幹部がさまざまな国の報道機関のインタビューに応じ、その他の重大事項について説明していた。航空機事故調査の通例に大いに反する行為だ。
インマルサットのクリス・マクラフリン上級副社長はインタビューで、MH370便が墜落までの数時間にわたり巡航高度で飛行していたとの見解を示したり、同機がインド洋南部上空で燃料切れに陥ったと断言したりするなど、未解決の中核的な問題の一部について率直に語った。
あるテレビのインタビューでは、大規模な国際的捜索活動隊は「現在正しい場所を調べている」との見方を示した。
通常の航空機墜落事故の調査では、そのような発言は厳しく禁じられている。調査参加企業の当局者は通常、技術的な専門性を舞台裏で提供するよう要請されるが、公の場でのコメントは一切控えるよう命じられる。
米国家運輸安全委員会(NTSB)の委員長を務めたジム・ホール氏は24日夜、米CNNテレビ(CNN)のインタビューでマレーシア当局の公式声明は信用できるかと問われ、「残念ながらマレーシア政府にはこの調査を扱える能力はない」と批判的な見方を示した。
マレーシア当局は自らに対する特定の批判には応じていない。
米国ではマクラフリン氏の発言を受け、NTSBがその手順と既定に従って管轄する全ての調査からインマルサットを外した。英国をはじめとするその他多くの国が同様に厳しい規定を設けている。
不明機の機体とエンジンをそれぞれ製造した米ボーイングと英ロールスロイスは沈黙を保っており、継続中の調査については話せないとして質問への回答を繰り返し拒否している。
しかし、マクラフリン氏は24日のインタビューで、同社の調査チームが飛行経路を「±100マイル」程度の精度で予測していると自信をのぞかせた。
マレーシア政府による調査の異例の展開は、今回の事故では前例のない事実がいかに多く、国際的なプレッシャーがいかに高いかを物語っている。
しかし、マレーシア政府の仕事ぶりは、厳格な手順や体系的な形式にのっとった昨夏のNTSBの対応ぶりとは対照的だ。NTSBは昨年、韓国アシアナ航空のボーイング777-200ER型機がサンフランシスコ国際空港への着陸に失敗し、護岸壁に激突して大破した事故で、日々新たな情報の開示を行っていた。
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