2014年3月26日09時51分
鹿児島県警の50代の警視正が、鹿児島市内の警察署長に在任中の2011~12年、約1年間にわたり、自宅に生活基盤を置いていながら、官舎に単身赴任しているとして手当を受け取っていたことが25日、県警関係者への取材でわかった。警察署長は官舎に住むと定めた県警の内規に反する可能性が高いという。
県警の規定では、警察署長は指揮命令のため、署に近い官舎に住むよう定められており、単身赴任をすると、この警視正の場合は月額2万3千円の手当が支給される。警視正は官舎での単身赴任を届け出て、手当も受け取っていたが、実際には退庁後は署長を務める署の管内にある自宅に帰り、食事など生活時間の大半を過ごしていたという。
県警から「生活の実態がない」と指摘を受け、警視正は手当を返還した。県警は返還額を明らかにしていないが、受け取った額は計二十数万円とみられる。
県警は内部で調査した結果、故意ではないと認定し、処分はしていない。警視正は取材に「ノーコメント」と話している。
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朝日新聞社会部
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