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アラブ首脳会議 亀裂が鮮明に3月26日 5時53分
アラブ連盟の首脳会議が25日、クウェートで始まり、サウジアラビアなどはテロ組織に指定するムスリム同胞団をカタールが支援していると批判したのに対し、カタールが反論するなど、アラブ諸国内の亀裂が鮮明になっています。
首脳会議の冒頭、議長国クウェートのサバハ首長は、「アラブ諸国は多くの課題に直面しており、団結しなければならない」と述べ、事態が悪化の一途をたどるシリアの内戦や混乱が続くエジプト情勢に一致して対応するよう呼びかけました。
しかし、サウジアラビアのサルマン皇太子は、「アラブ諸国内で内政干渉をやめるべきだ」と述べ、名指しを避けながらも、サウジアラビアなどがテロ組織に指定するムスリム同胞団をカタールが支援していることを批判しました。
これに対しカタールのタミム首長は、「何もかもをテロ組織と指定してはいけない」と反論したうえで、ムスリム同胞団を擁護する姿勢を示しました。
この問題を巡って、今月はじめ、サウジアラビアは、アラブ首長国連邦とバーレーンとともにカタールに派遣している大使を一斉に召還し、カタールへの外交圧力を強めていました。
また、シリアの内戦を巡っては、サウジアラビアが、反アサド政権の立場から首脳会議で反政府勢力の代表がシリアの席に着くことを求めたのに対し、アサド政権を擁護するイラクが拒否するなど、地域を取り巻く多くの課題で意見が対立し、アラブ諸国内の亀裂が鮮明になっています。
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