- 2014年03月25日 05:00
あなたが今すぐ会社を辞めるべき、6つのチェックリスト
ここ数日、「さっさと会社辞めた方がいいですよ」という話を3人くらいにしています。誰にでもそう伝えているわけではないのですが、たまたま重なるものは重なるようです。というわけで、ぼくが考える「こんな人はさっさと会社を辞めて転職なり独立すべき」という項目をまとめてみようと思います。
1. しばらく生きていけるだけの貯金がある
転職、独立というのはそれなり大きな決断です。特に、お金の面の心配はどこまでいっても拭えないでしょう。
が、すでに数年間企業に勤めていて、貯金がそれなりにある場合はだいぶ柔軟性が出てきます。ぼくの場合は一年間の生活コストが150万円だったので、2年分ということで300万円を貯めてから独立しました。
とりあえずの貯金があれば、最悪無収入でもしばらく死にはしません。1〜2年分の生活費がすでに貯金できているようなら、さっさと会社を辞めても問題ないでしょう。
2. 「自分がいなくても会社が回る」ことに気付いてしまっている
会社というのは本質的に、属人性を排除するメカニズムを持っています。属人性があまりにも高いと「Aさんが会社を辞めたら事業が回らなくなってしまう」ということになりかねないからです。実際、多分あなたが会社を1ヶ月休んだとしても、会社は変わらず存続しつづけるでしょう。
「組織が代替可能性を追求する」ことは当たり前といえば当たり前なんですが、見方によっては自分にグサグサ刺さる詰問に変わります。マイクロソフト元幹部でRoom to Read創設者のジョン・ウッドの言葉。
頭の片隅から「わかっているくせに。きみがいなくてマイクロソフトが困るのはせいぜい1、2ヶ月だ。すぐに誰かが穴を埋める。でも、貧しい村に図書館を建てようとするのは、きみだけだ。きみが挑戦しないでどうする」という声が聞こえた。
マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になったposted with ヨメレバジョン ウッド 武田ランダムハウスジャパン 2007-09-21
ジョン・ウッドが聞いたような心の声が聞こえてきたら、会社をさっさと辞めるタイミングです。飛び出さなくては、どんどん自己嫌悪に浸ることになりかねません。
3. 既に副収入があり、それなりの金額を稼いでいる
こういう人は珍しいと思いますが、すでに副業を始めており、それなりの金額、たとえば5万なり10万なりを稼いでいるのなら、さっさと会社を辞めていいと思います。
副業でそれだけ稼げているということは、単純に考えれば、会社を辞めてリソースの投入量を増やせば、売上も比例して増えていくと考えられます。
ぼく自身も、最盛期はサラリーマン時代に副業で20万くらい稼いでいました。当たり前なんですが、独立してより多くの時間を割くようになったら、売上は倍以上になりました。
4. 会社のなかに自分の考え、やりたいことを理解してくれる仲間がいない
コミュニティに対する違和感というのも、重要なフラグのひとつです。会社のなかに自分の価値観や興味関心を理解してくれる人がいないとしたら、それは「あなたがそこにいるべきではない」というシグナルだと思っていいでしょう。
人と言うのは環境の影響を大いに受けます。理解者の少ない環境だと、人はどうしてもチャレンジ精神が挫かれ、評価される機会、エンパワーされる機会も減ります。
一方で、自分と似たような価値観、関心を持つ人に囲まれれば、適切な評価が得られ、アクションも誘発されます。自分一人で物事をなし得るのは不可能なので、どんな人に囲まれるかは、自分で意識的にデザインする必要があります。
幸い世界は広いので、あなたの価値観、興味関心にあったコミュニティはどこかに存在するはずです。既にそういうコミュニティを知っているのなら話は早い。なんとか時間を捻出して、そこにいる人々に話しかけてみましょう。
5. 「上司や先輩のようにはなりたくない」と感じている
これも致命的です。「今会社で働いていて、自分が将来、上司や先輩のようにはなりたいか?」という問いに「NO」を自信満々に突きつけたくなるのなら、さっさと逃げ出した方がいいでしょう。
理由はふたつ。①尊敬できるロールモデルが不在だと、あなたは漫然とキャリアを歩むことになります。②尊敬できない人々と働くことで、あなたはエネルギーが吸い取られていきます。
尊敬できる人に囲まれて働く、というのは超大切です。世の中には尊敬すべき人はたくさんいるので、あえてその場に固執することはありません。
6. 個人的なゴールと、会社のゴールが乖離している
ここら辺は「旗を立てて生きる」にも書きましたが、会社が目指すゴールと、個人として目指しているゴールが乖離してくると、仕事人生が辛くなります。
たとえば、会社が「世界一のマーケティングカンパニーを目指す」というゴールを掲げているのに、個人としては「途上国の子どもたちに教育を提供したい」と考えているのなら、そこには大きな乖離があります。こうした乖離を孕んでいると、どんなにすばらしい会社だったとしても、本業にワクワクすることができません。
せっかくの人生なんですから、やっぱりワクワクできることを仕事にすべきです。乖離をうまく消化できずに過ごしていると、後悔することになるんじゃないでしょうかね。
自分だけの人生なんですから、我慢することはないと思います。やろうと思えば何でもできます。関連図書も合わせてぜひ。
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