マスターサービスメカニック: 入江 日向


Rockのノリがバイクの原点。抑揚のあるサービスをクリエイトする広島のグルーブマスター。

氏名: 入江 日向 / Hyuuga Irie

出身地:広島県出身

所有バイク:BMW Motorrad F 800R

- バイクに興味を持ち始めたのは?

入江 ● 中学の頃から本当にバイク好きでして、まあ当時はスクーターなんですけど。親がどうせバイク乗るんなら免許取ってからにしてと言われて16歳になって免許取りましたね。もちろん高校ではNGでしたが(笑) その当時はまずは乗ることが一番で、バイクを触る事についてのメカ知識は全くの素人でしたよ。ガソリンのリザーブ・コックの意味も分かってなかったですからね。

- メカニックに興味を持ち始めたのは?

入江 ● 高校時代に所有していたスズキ・ガンマ250のエンジンを焼きつかせてしまって。随分ショックでした。当時はもちろんバイクの修理はバイク屋まかせだったんですけど、バイク雑誌を読んで勉強しました。当時の雑誌にビギナーメンテクリニックというようなコーナーがあって、プラグとは何ぞやというレベルのことから読んで学びましたよ。ガンマ250のエンジンを焼きつかせたことで、そういう思いを次はしたくないという思いでメカに興味を持ち始めたのだと思います。

- バイク業界に入ったのはいつからですか?

入江 ● 高校3年のときにはバイク屋に就職したいと思っていたので、卒業前の2月からは 内定先でアルバイトをスタートしました。そのくらいバイク屋で働きたかったんでしょうね。

- 初めはハーレーダビッドソンからでは無かったのですか?

入江 ●  そうなんです。その店は国産のスクーターから大型バイク、外車もありましから、本当に現場で叩きあげてメカニックの知識と技術を覚えました。整備士の免許も働きながら取得したんです。

- バルコムに来てから何年くらい経ちました。

入江 ● 途中で少しブランクの時期があるのですが、約10年になりますかね。

- ハーレーのメカニックがBMWオーナーというのは珍しいと思うのですが。

入江 ● 僕はBMWとかハーレーという枠では無く“二輪/バイク”という大きなカテゴリーで捉えています。大きなカテゴリーの中で今、気になるバイクに乗っている。それがたまたま今はバルコムで扱っているBMWモトラッドのF800Rだったという感じですかね。

- 国産から外車まで色々と乗り継いできた入江さんからみるハーレーとは。

入江 ● やはりハーレーというのは国産バイクなどと比べると、振動の多さやクラッチやシフトフィーリングの大らかさといった部分で、違いがあります。語弊があるかもしれないけど、良く曲がり、良く止まり、凄いスピードが出るというバイクではないです。だから、あまりに繊細さを求めるべきバイクではないかな。ハーレーはいうなれば“古きよき時代を乗る”と感じてほしい。当時のフィーリングをリスペクトして乗れば良さが分かるバイクですね。そうすれば長いスタンスで付き合えるバイクになります。ハーレーダビッドソンは乗るというシンプルなことに集中できるバイクなんです。

- これまでのバイク歴などを経てお勧めのカスタムを教えてください。

入江 ● それはLEDを使った電飾カスタムですね。ハーレーではまだ少ないカスタムですが、先入観を取り払ったほうが、よりカスタムの幅が広がると思うんです。

- LEDのカスタムで意識していることは?

入江 ● まずは光っていないときは存在が分からないように配置を考えます。そして重要なポイントは光の反射を計算することです。貼り付ける前に何度も車体の反射や路面への写りこみを見てデザインを設計していきます。とにかく光を無駄にしたくないんですよ。

- 他にもカスタムのお勧めを教えてください。

入江 ● そうですね。僕はカスタムよりも通常のメンテナンスを強くお勧めしたいです。というのも調子が出ていなくて、乗りにくいバイクにいくらカスタムを施しても楽しくないと思うんですよ。僕は乗って楽しいバイク、完調なバイクのカスタムという基本を伝えていきたいです。

- お勧めのハーレーは何ですか?

入江 ● FLHXですね。ツーリングモデルの中でも軽快さがあってラグジュアリーで、なおかつ悪っぽい雰囲気にもしやすいですからね。

- ツアーパックのついたウルトラではなくFLHXがあえて良いのですか。

入江 ● そうです。僕はツアーパックやロワーフェアリングの無い軽快なスタイリングが好きなんです。後から付けるとしたらシシーバーくらいですかね。そうそうFLHXはサイドバッグもあってLEDを取り付けやすいので、電飾カスタムは絶対やりますけどね。

- 突然ですが、趣味はなんですか。

入江 ● 音楽です! 聞くのはもちろん、ベースやギターを弾いています。ジャンルはハードロックやヘヴィメタルが大好きですよ。

- メカニックと音楽との関係性は?

入江 ● メカニックも音楽も同様なのがリズム感です。とくに僕はハードでヘヴィな音楽と作業するときの自分のリズム感がシンクロします。メカニックの作業も音楽を演奏するときと同様に次の展開を意識してリズムに乗せていきますし、起承転結までは無いにしても、一つの作業を単調にこなすのではなく、抑揚をつけて適切な時間の中で展開させていくことを意識しています。

- お客様にメッセージを。

入江 ● バイクは音楽と同様に思いっきり楽しむものです。楽しむためには日ごろのメンテナンスが重要。完調なバイクでぜひ楽しんでください。

作成: 2011年6月26日 【インタビュー・写真・文章・編集】 MC事業部 Webマーケティングチーム 西本圭介

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