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エジプト500人超死刑 国連が厳しく批判
3月26日 5時15分

エジプトの裁判所が軍による事実上のクーデターで大統領職を解任されたモルシ氏の支持者500人以上に対して死刑判決を言い渡したことについて、国連は、多くの被告が欠席のまま短期間の裁判で死刑判決を言い渡され国際法に違反するとして厳しく批判しました。

エジプトの裁判所は、24日、軍による事実上のクーデターで去年、大統領職を解任されたモルシ氏の支持者529人が去年8月に起きた警察署の襲撃に関わったなどとして死刑を言い渡しました。
これについてスイスのジュネーブにある国連人権高等弁務官事務所の報道官が25日、声明を発表し、「大量の死刑判決は手続きに多数の誤りがあり人権に関わる国際法に違反する」として、厳しく批判しました。
具体的には、500人を超える被告の裁判が僅か2日しか開かれず、多くの被告が出席していなかったことや、一人一人の被告の具体的な罪状が明らかにされなかったことなどを指摘しています。
そして、「死刑判決は最も公正で適切な裁判を経て言い渡すべきであるのに今回は裁判の基本的な条件さえも満たしていない」として批判しています。
声明では今回判決を受けた被告以外にも去年7月の事実上のクーデター以降、モルシ氏の支持者が数千人身柄を拘束されているとして、今後に懸念を示しています。

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