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第3回 人脈とマインドを高めてからのスキル習得が有効(前編)

2014/03/26
三城 雄児=ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 准教授 (筆者執筆記事一覧

 前回は、グローバルスキルとは何かという文脈で、グローバルスキルという特別なスキルは存在しないこと、どこでも通用するビジネススキルがアウェイの土地では減少すること、この二つを述べた。そして、その減少率を抑えるために、グローバルマインドセットやグローバルソーシャルキャピタルが重要だということを解説した。

写真1●東南アジアで飛び込みビジネスを体験する
[画像のクリックで拡大表示]

 それでは、グローバルビジネススキル、グローバルマインドセット、グローバルソーシャルキャピタルのそれぞれを、どのような順番で習得させたら、日本企業に勤務する日本人の役に立つだろうか(写真1)。

 私の結論はこうだ。まずは“グローバルソーシャルキャピタルとしての東南アジア人脈”を作らせる。その後、それら人脈の刺激を受けながら、“グローバルマインド”を高めさせ、最後に必要な“グローバルスキル”を高めさせる。このやり方が、最も効果的だと思う。

 なぜなら、グローバルマインドセットは他者からの刺激によって高まりやすいからである。例えば、知人が赴任した国については関心を持ちやすいし、言ってみたいという気にもなるはず。言い換えれば、ある個人のグローバルマインドセットを最も高めることができるのは、身近な知人なのだ。

 また、グローバルスキルを何も知らないうちから身につけようとしても、どこまでのレベルが求められるのか、身につけておくべき知識や技能のうち、何が最も重要なのかということがよくわからない。

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