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 『機動戦士ガンダム』の放送開始35周年の今年、『機動戦士ガンダム』劇場用三部作がついにブルーレイBOXとして発売される。
 '79年4月よりTV放送された『機動戦士ガンダム』は、放送中から10代を中心とした熱い支持を得、全43話に新作カットを加えた3本の映画として再編集がなされた。これが『機動戦士ガンダム』劇場用三部作で、'81年から'82年にかけて公開され、いずれも大ヒットを記録した。
 アニメーションディレクター・安彦良和による繊細で美しい新作カットや、やしきたかじん、井上大輔による主題歌などを鮮烈に覚えている人も多いだろう。ブルーレイ化にあたっては、再アフレコして音響を5.1ch化した特別版を含む映像特典のほか、劇場公開時の雑誌記事や資料のほかスタッフとキャストのインタビューを掲載したメモリアルアルバムなども同梱される。

 『機動戦士ガンダム』とは、ちょうど時代の転換点に生まれたアニメだった。それを象徴するのが、主人公アムロ・レイだ。
 アムロは、それまでのロボットアニメでは前例のない内向的な性格。疲労といら立ちから ガンダムに乗ることを拒否することすらあった。視聴者はそんなアムロに共感をもって受け止めていた。
 『ガンダム』が大ブームを巻き起こした、'70年代末から'80年代初頭にかけては、パソコンが普及したほか、ウォークマンの登場、インベーダーゲームの爆発的ヒットを記録している。これはいずれも「一人で楽しむもの」だ。'70年代初頭まで続いた政治の季節がようやく遠くなり、新たに「個人と趣味の時代」がやってきたのだ。機械いじりが趣味のアムロは、そんな時代の変化の中だからこそ生まれた新しい主人公像だったのだ。
 そしてアムロをルーツとする内向的な主人公の系譜は、『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジまで繋がったと言えるのではないだろうか。

 「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに半世紀が過ぎていた」という故・永井一郎の重厚なナレーションから始まる劇場版第一作。『ガンダム』のインパクトの一つは、そのリアリティを感じさせる世界観だった。
 宇宙移民の舞台となったスペスコロニーは、'70年代にアメリカで提唱された科学的アイデア。『ガンダム』はそれをいち早く取り入れ、世界観の中核に置いた。また、ガンダム、ザクといったモビルスーツのルーツは、SF小説『宇宙の戦士』に登場し表紙イラストに描かれたパワードスーツであるのも有名なエピソードだ。
 『ガンダム』は積極的に科学やSFのアイデアを取り込むことで、荒唐無稽と思われがちなロボットアニメに画期的なリアリティを与えたのだった。

 ホワイトベースに乗込み白兵戦を展開したジオンの名将ランバ・ラルだったが、一瞬の心の動揺をつかれ、手傷を負う。「ランバ・ラル、戦いの中で戦いを忘れた」とつぶやくラル。このように一層シビアな戦いが繰り広げられるのが劇場第二作『哀・戦士篇』だ。
 そのクライマックスが南米にある地球連邦軍本部ジャブローを攻撃するため、ガウ攻撃空母からジオン公国軍モビルスーツが降下するシーン。ここに流れるのが劇場版第二作の主題歌『哀戦士』だ。
 作詞を手掛けた井荻麟とは富野由悠季総監督のペンネーム。奇しくも富野総監督の大学時代の同級生であった井上大輔が作曲・歌を担当し、現在も多くのファンに愛されているアニソンの定番曲となった。激しい曲調と独特の世界を持った歌詞が、映画のクライマックスの戦闘を盛り上げる。井上は続いて第三作『めぐりあい宇宙編』でも主題歌『めぐりあい』を手掛けている。

「ああ、アムロ。刻(とき)が見える……」。ニュータイプの少女、ララァ・スンが最期の瞬間に漏らす言葉だ。戦闘中のララァの死は、アムロとその宿敵シャア・アズナブルの間に大きな影を落とすことになる。
 ニュータイプとは、宇宙空間で脳の能力が解放され優れた洞察力と直観力を身に着けた存在と本編で説明されている。劇場版三部作はTVよりニュータイプに関する描写が手厚くなっているのが特徴で、「ニュータイプという“結論”」へ向かって物語が進行していく印象が強い。たとえば劇場版第三部『めぐりあい宇宙編』では、地球連邦軍のレビル将軍が戦場の不穏な空気を無意識に感じ取って頭痛を覚えるシーンが挿入されている。ニュータイプの証ともいえるこの頭痛描写を、当時劇場で見て驚いたファンも多かったはずだ。
 こうした劇場版ならではのシーンもあるが、ニュータイプの子供たち、カツ、レツ、キッカの声がピンチのアムロを導くラストはもちろんTVシリーズと同じ。人の心を通わせるニュータイプが未来への希望となることを感じさせる感動は変らない。

1981年3月から1982年3月にかけて松竹系で全国上映され、社会現象を巻き起こした伝説的作品。
TVシリーズ然43話に新作カットを加え再構成し、三部作の映画としてまとめられた。

公開年

1981年3月14日公開:機動戦士ガンダム
1981年7月11日公開:機動戦士ガンダム 哀・戦士編
1982年3月13日公開:機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編

プレミアムエディション

BCXA-0884/カラー/本編Disc3枚(412分予定)+5.1ch特別版Disc3枚(412分予定)+特典Disc2枚/¥20,000(税抜)
【本編Disc(オリジナル音声版Disc)】/リニアPCM(モノラル)/AVC/BD50G×3枚/4:3<1080p High Definition>/日本語字幕付
【5.1ch特別版Disc】ドルビーTrueHD(5.1ch)/AVC/BD50G×3枚/4:3<1080p High Definition>/日本語字幕付
【特典Disc】リニアPCM(モノラル・一部ステレオ)/AVC/BD25G×2枚/4:3<1080p High Definition>一部16:9<1080p High Definition>

Disc1:「機動戦士ガンダム」
Disc2:「機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編」
Disc3:「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙(そら)編」
Disc4:「機動戦士ガンダムⅠ/特別版」

Disc5:「機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編/特別版」
Disc6:「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙(そら)編/特別版」
Disc7:特典Blu-ray[ムービーアーカイブ]

封入特典

劇場三部作 5.1ch 特別版 Blu-ray×3枚

2000年にオリジナルキャスト(一部除く)で完全新規アフレコによる5.1chで制作された特別版を本編Discとは別Discで収録

特典Blu-ray[ムービーアーカイブ]×1枚

・10周年記念映像「ALL THAT GUNDAM」
・20周年記念映像「The Impression of First GUNDAM」
・30周年記念映像「Ring of Gundam」「GUNDAM PERFECT MISSION」
・特報、予告編ほか

特典Blu-ray[データアーカイブ]×1枚

・絵コンテ
・台本
・高解像度スキャン セル画名場面集

劇場資料復刻アーカイブ

・復刻パンプレット(3冊)
・復刻プレスシート(2枚)※ⅠとⅢのみ
・復刻チラシ(3枚)

MEMORIAL ALBUM of MOBILE SUIT GUNDAM 1981-1982(200P予定)

劇場公開当時の雑誌記事や関連商品などレトロな資料とスタッフ&キャストインタビューなどを収録した豪華ブックレット

音声特典

新規オーディオコメンタリー

アニメ特撮研究家・氷川竜介が、当時のスタッフ&作家・福井晴敏を招いて贈るスペシャルコメンタリー

【出演】



【司会】

Ⅰ : 藤田純二(音楽ディレクター)、指田英司(サンライズ音楽出版)※役職は当時のものです。
Ⅱ : 福井晴敏(作家、『機動戦士ガンダムUC』ストーリー)
Ⅲ : 1)松崎健一(脚本)、植田益朗(プロデューサー)
    2)板野一郎(アニメーター)、関田 修(フロアーディレクター)※役職は当時のものです。
氷川竜介(アニメ特撮研究家)

仕様

・ボックスイラストは、安彦良和、大河原邦男描き下ろし
・インナージャケットは、安彦良和・大河原邦男の劇場公開時ポスターイラスト
・特典Discジャケットは、カトキハジメ描き下ろしイラスト
※特典Discジャケットイラストは、通常版(Blu-rayトリロジーボックス)ボックスイラストと同じものです。

通常版

BCXA-0883/カラー/本編Disc3枚(412分予定)+特典Disc1枚/¥12,000(税抜)
【本編Disc(オリジナル音声版Disc)】リニアPCM(モノラル)/AVC/BD50G×3枚/4:3<1080p High Definition>/日本語字幕付
【特典Disc】リニアPCM(モノラル・一部ステレオ)/AVC/BD25G×1枚/4:3<1080p High Definition>一部16:9<1080p High Definition>

封入特典

特典Blu-ray[ムービーアーカイブ]×1枚

・10周年記念映像「ALL THAT GUNDAM」
・20周年記念映像「The Impression of First GUNDAM」
・30周年記念映像「Ring of Gundam」「GUNDAM PERFECT MISSION」
・特報、予告編ほか

特製ブックレット(24P予定)

音声特典

新規オーディオコメンタリー

アニメ特撮研究家・氷川竜介が、当時のスタッフ&作家・福井晴敏を招いて贈るスペシャルコメンタリー

【出演】



【司会】

Ⅰ : 藤田純二(音楽ディレクター)、指田英司(サンライズ音楽出版)※役職は当時のものです。
Ⅱ : 福井晴敏(作家、『機動戦士ガンダムUC』ストーリー)
Ⅲ : 1)松崎健一(脚本)、植田益朗(プロデューサー)
    2)板野一郎(アニメーター)、関田 修(フロアーディレクター)※役職は当時のものです。
氷川竜介(アニメ特撮研究家)

仕様

・ボックスイラストは、カトキハジメ描き下ろし
※ボックスイラストは、初回限定生産(プレミアムエディション)の特典Discジャケットイラストと同じものです。

「機動戦士ガンダム」劇場版3部作Blu-rayボックスの発売を記念して、オールナイト&スペシャル上映会を開催します。
上映作品は、「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダムⅡ  哀・戦士編」「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」。
初日には、ゲストトーク付オールナイト一挙上映を実施します。

4月12日(土)22:00~

イベント名
内容
ゲスト


司会

劇場版三部作「機動戦士ガンダム」オールナイト上映会
ゲストトーク&「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダムⅡ」「機動戦士ガンダムⅢ」上映
板野一郎 様(アニメーション監督、劇場版三部作アニメーター)
関田 修 様(アニメーション監督、劇場版三部作フロアーディレクタター)
福井晴敏 様(作家、『機動戦士ガンダムUC』ストーリー)
氷川竜介 様(アニメ特撮研究家)

4月13日(日)~4月18日(金)各日20:30~

イベント名
日時&上映作品

劇場版三部作「機動戦士ガンダム」スペシャル上映会
4月13日(日)「機動戦士ガンダムⅡ」
4月14日(月)「機動戦士ガンダムⅢ」
4月15日(火)「機動戦士ガンダム」
4月17日(木)「機動戦士ガンダムⅡ」
4月18日(金)「機動戦士ガンダムⅢ」 
※16日は除く
※ゲスト及び、内容は予告なしに変更する場合がございます。

4月1日(火)16:00より販売開始(NETのみ)

新宿ピカデリーHP:http://www.smt-cinema.com/site/shinjuku/
翌日(4月2日・水曜)のオープン時に残席があれば劇場窓口でも販売