経済的独立を目指して

経済的独立なくして真の自由は得られない

面白くて勉強にもなる経済小説100選

日本経済、企業、個人という三つを対象にして多くの力作を生み出してる経済小説は、笑いあり、涙あり、驚きあり、教訓あり、感動ありの世界です。
小説ならではのエンターテインメント性、ビジネス書を凌ぐリアリティあふれる情報量、働き方や生き方を一変させる気づきを与えてくれたりなど経済小説にはたくさんの魅力が詰まっています。
専門書やビジネス書では経済の躍動感は伝えきれないところがあります。
抽象的でとっつきにくい経済の世界を、まるで目の前で起こっていることのような色鮮やかなストーリー展開を楽しみながら、経済やビジネスの情報を吸収することができます。

また、生きた経済を下敷きにしたストーリーを通して登場人物たちの生の表情や声に触れることで、経済やビジネス、さらには人生の本質に迫っていくことができます。


経済のグローバル化が進んだ90年代以降、外資家企業が日本に大挙して押し寄せ、多くの企業が買収された。外資は、日本を食い物にするハゲタカか、それとも新しいビジネスモデルを導入する救世主か。そうした疑問に真向から挑んだ大作。



バイアウト~ハゲタカ2~上 (講談社BIZ)

バイアウト~ハゲタカ2~上 (講談社BIZ)

外資ハゲタカファンドのマネージャーと、元バンカー企業再生家らが、不良債権処理や企業買収を巡り激突。NHKで放映された「ハゲタカ」の原作。



エネルギー(上) (講談社文庫)

エネルギー(上) (講談社文庫)

エネルギー(中) (講談社文庫)

エネルギー(中) (講談社文庫)

エネルギー(下) (講談社文庫)

エネルギー(下) (講談社文庫)

どのような問題でも、それを解決しようとすれば多くの関係者の利害を調整しなければならない。問題が大きくなればなるほど、国境を越えた国際的な問題になればなるほど利害調整はより困難なものとなる。国際的な商品の代表選手ともいうべき石油はの確保はまさにそうした課題をひとつひとつ克服したう上で初めて実現できる、一筋縄ではいかない領域。だからこそ、読者は石油やエネルギーという切り口から実に奥深い世界を知ることができる。



マグマ (角川文庫)

マグマ (角川文庫)

地熱発電会社の再建を任されたのは、外資ファンドの若き女性であった。



希望の国のエクソダス (文春文庫)

希望の国のエクソダス (文春文庫)

バブル崩壊後の日本は閉塞感に覆われ、大人たちは自信をなくしていた。
それまで大人のやり方を見習って生きてきた子供たちは、目指すべきモデルを失ってしまった。
学校も、とにかく勉強しろというだけで、どんな人間になればいいのかは示してくれない。
いったいどうすればいいのか。
そのとき立ち上がったのが中学生の集団。この国には何でもある。だが、希望だけがない、という憤りを胸に秘め、面倒な問題を先送りにしてきた大人たちに変わって、日本の社会、経済を変革するプランを実行に移していく。



ウルトラ・ダラー (新潮文庫)

ウルトラ・ダラー (新潮文庫)

2001年の米国同時多発テロや2008年のリーマン・ショックは相場を急落させた大事件。
多くの投資家が痛手を受けた。しかし、そうした大事件が確実に怒るという情報を事前に知りえたならばどうか。その投資家は間違いなく大儲けできる。為替でも株価指数先物でもいい。前もって空売りし、下がりきったところで買い戻せば、巨額の利益が転がり込む。



毎日が日曜日 (新潮文庫)

毎日が日曜日 (新潮文庫)

毀誉褒貶の著しい総合商社の巨大な組織のうごめきと、商社マンとその家族の日常生活を描く。
会社員にとっての幸福な人生とは何かを追求していく。



平成三十年 (上) (朝日文庫)

平成三十年 (上) (朝日文庫)

平成三十年 (下) (朝日文庫)

平成三十年 (下) (朝日文庫)

日本の近未来を描いた警告の書。
「何もしなかった日本」というサブタイトルには、そうあってほしくないというサブタイトルには、そうあってはほしくないという著者の願いとともに、そうなってしまう可能性が暗に含まれている。
官僚主義、安全、平等、ことなかれ主義の思想がはびこっている間は、大改革が実現するのは難しく、何も変わらない。



疾駆する夢

疾駆する夢

かつて日本には世界の工場、ものづくり大国と呼ばれた時代があった。
それを支えた二本柱は、自動車とエレクトロ二クスだ。
しかし、太平洋戦争が終わった直後の日本、自動車の普及など夢のまた夢と思われた時代。そのような状態から自動車大国になるまでには、筆舌に尽くしがたいドラマがあった。自動車という視点から日本経済の戦後史を克明に描ききった大作。



小説 半導体戦争

小説 半導体戦争

1986年の日米半導体戦争がモデル。戦略を有するアメリカとことなかれ主義の日本。



上海タイフーン

上海タイフーン

生命力が満ち溢れた上海の街が舞台。
経済のグローバル化が進むと、文化や習慣が異なる様々な人たちともコミュニケーションを図ることが不可欠となる。そんなときもっとも重要な点とは?外国語の習得だろうか。外国の文化や習慣を学ぶことだろうか。いずれも大事なことではある。
しかしもっとも大切なのは、違いを違いとして相手を認めてコミュニケーションする力を身につけていることではないだろうか。



首都圏銀行 (徳間文庫)

首都圏銀行 (徳間文庫)

地銀と頭取と副頭取の熾烈な権力争い。かつての上司である中央銀行副総裁の庇護の下にいる副頭取に対して、頭取の秘書役が策謀を講じていく。



燃える氷

燃える氷

資源不足が深刻化するなか、注目を集めているエネルギーにメタンハイドレートがある。ほとんど無尽蔵な埋蔵量を誇っているメタンハイドレートは誠に魅力的なエネルギーのように考えられている。
うまくいけば、まさにエネルギー不足を補ってあまりあるという点で、日本の救世主になる可能性を秘めている。ただ、懸念される材料が多いこともまた事実で、地球温暖化をさらに促進し、巨大地震や富士山の噴火を誘発するといった、その開発が人々をとてつもないパニックに陥れる可能性も示唆されている。
そんな疑問に真向から切り込んだ作品。



異端の大義 (上)

異端の大義 (上)

異端の大義 (下)

異端の大義 (下)

総合家電メーカーに勤務する主人公が、左遷やいじめにもめげず、会社の再建に挑む。



マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

いま、世界の国々で貧富の二極化が進行している。富裕層の増加と並行して、海外のタックスヘイブンや銀行の秘密口座を悪用した脱税も横行している。
脱税の抜け道をふさぐためには、取り締まりの強化に加えて、国際的な連携が大きな課題。
香港と日本で繰り広げられる節税、脱税のあの手この手。



ポジ・スパイラル

ポジ・スパイラル

環境の再生というと、大気や森が真っ先にあげられるが、海もまた重要な意味をもっている。
国土面積では60位の二本も、領海と排他的経済水域の面積では世界6位にランクされる。
その事実を考え合わせると、海の重さもいっそう際立ったものになる。
海の再生という視点から環境問題への取り組みを描いた作品。



傷―邦銀崩壊〈下〉 (文春文庫)

傷―邦銀崩壊〈下〉 (文春文庫)

傷―邦銀崩壊〈上〉 (文春文庫)

傷―邦銀崩壊〈上〉 (文春文庫)

将来を嘱望された大手邦銀NY支店のディーラーが、滞在先のNYのホテルから投身自殺。
緻密な構成とスピーディな展開が売りの金融ミステリー。



エンデの島 (光文社文庫)

エンデの島 (光文社文庫)

伊豆諸島の先にある奥ノ霧島。架空の島だ。そこでの暮らしぶりに、日本の理想的な未来像を重ねたユートピア物語。



ジェミニの方舟 東京大洪水

ジェミニの方舟 東京大洪水

地球の温暖化が進むと、台風のが想像を絶する規模にまで巨大化し、大きな被害が出ることが懸念されている。この本に登場する超巨大台風は、中心圧807hPa、最大風速77mというから、とてつもない規模だ。それが東京を直撃するときの凄まじいパワー。
読む人の度肝を抜く近未来小説。



マネーゲームの終焉―ある巨大企業の崩壊

マネーゲームの終焉―ある巨大企業の崩壊

大手家電メーカーがバブル期に行った財テクの帰結。それが増幅したワケとは。



ジャパン・プライド (講談社文庫)

ジャパン・プライド (講談社文庫)

本書は2008年、9月のリーマン・ブラザーズ破綻後の金融危機に翻弄されつつも、誇りをもって新たな道を模索する銀行マンたちの姿を描き出している。
それぞれの領域で逆境を乗り越えていく姿は、多くのビジネスマンに勇気を与えてくれる。



希望退職を募る―小説・企業再建 (講談社文庫)

希望退職を募る―小説・企業再建 (講談社文庫)

東京都大田区の板金業者が物語の舞台。急死した父を引き継いだ2代目社長は、人員削減と賃金カットを宣言する。副社長以下、従業員は猛反発するが・・。



レッドゾーン(下) (講談社文庫)

レッドゾーン(下) (講談社文庫)

レッドゾーン(上) (講談社文庫)

レッドゾーン(上) (講談社文庫)

中国の国営投資ファンドが日本の大手自動車メーカーを買い叩こうと画策する。



小説 金融庁 (講談社文庫)

小説 金融庁 (講談社文庫)

大量の不良債権抱えた大東京五輪銀行をめぐる検察官と銀行の息詰まる攻防劇が浮き彫りにされている。私憤と使命を天秤にかけたスリリングな展開が待ち受けている。



小説ザ・外資 (講談社文庫)

小説ザ・外資 (講談社文庫)

日本の金融界は長い間自由な競争を規制、制限する護送船団方式というぬるま湯のなかにどっぷりつかっていた。国内での顧客獲得競争はあったが、外資との競争は限られていた。ところが90年代になるとバブルの後遺症に苦しむ銀行や証券会社が外資系企業の格好の餌食になりはじめた。
本書ではリップルウッド・ホールディングスが日本長期信用銀行を買収した事件などをモチーフにして、日本を食い物にする外資像が浮き彫りにされている。



投資会社アラキ&クレイ・ファイナンスの活躍ぶりをとおして、90年代後半からサブプライムローンに端を発する金融恐慌に至るまでのアメリカ経済の実態を描いた作品。
かつてデリバティブやブラックマーケットの危険性を指摘し、規制の必要性を強調した人物がいた。
しかしその声は市場を規制してはならないと考える主流派からは完全に無視され、その結果金融恐慌が発生したという。



日産自動車会長と自動車労連会長がモデルとされる。経営と労組の癒着ぶりを描く。



小説 日米食糧戦争-日本が飢える日

小説 日米食糧戦争-日本が飢える日

中国やインドなどの新興国で増大する食糧需要、異常気象による不作などで、長期的に見ると、食料の確保は人類にとって死活問題。
物語では、世界の食糧事情に触れた後、さまざまな立場の人を登場させ、多彩な目線で日本の食糧事情を描き出していく。



粉飾決算 (講談社文庫)

粉飾決算 (講談社文庫)

総合商社の法務部から関連企業部に左遷された男が企業悪と戦う。原題はスクウィーズ。



東京箱庭鉄道 (祥伝社文庫)

東京箱庭鉄道 (祥伝社文庫)

車が普及したことで、便利になった反面、騒音、受胎、交通事故、大気汚染、地球の温暖化、道路整備による財政負担など、多くの問題が引き起こされている。
ところが世界的な視野でみると、日本は公共交通の活用が非常に進んだ国。
とりわけ東京の山手線内は、駅から徒歩10分圏内のは範囲が100%に近く、鉄道の整備水準が極めて高い地域だ。そんな東京に、未来を見据えた新しい鉄道を敷設するとしたら、どんな鉄道が考えられるだろうか。



排出権商人 (角川文庫)

排出権商人 (角川文庫)

本書のテーマである「排出権ビジネス」とは、温室効果ガスを排出する権利を売買して収益をあげるビジネス。20005年に発行された京都議定書で排出権の仕組みが設けられたことにより、したたかな商人たちがこぞって参入する。その最大のターゲットは日本。



評伝 北一輝〈1〉若き北一輝

評伝 北一輝〈1〉若き北一輝

国賊北一輝の思想と、順逆不二の奔放な人間像、そして生涯を読み解く。



平等ゲーム

平等ゲーム

将来への不安がない平等社会か、それとも頑張れば金や名誉も手に入る競争社会か。ユートピアを題材に現代社会の意義を問い直す。



プラチナタウン (祥伝社文庫)

プラチナタウン (祥伝社文庫)

財政破綻寸前の田舎町の再生というと、まず思いつくのは、役場の職員の数を減らし、給料を下げ、町が行ってきた行政サービスを縮小するといった歳出のカットにつながるものばかり。
しかし、それだけではジリ貧になってしまう。破綻を避けるには、さらなる再生策がいる。
商社マン出身の町長が挑む、起死回生の町おこしプランとは。



メタル・トレーダー (講談社文庫)

メタル・トレーダー (講談社文庫)

住倉物産の部長が簿外取引で巨額の損失を出した。その裏に秘められた事情とは。



経営の神様、ピーター・ドラッカー。彼の書いた「マネジメント」は、企業経営のバイブルともいうべき著作。野球のチームもひとつの組織なので、企業と同じように「マネジメント」を応用することができるはず。そこには組織を活性化するためのさまざまなヒントが織り込まれている。



巨大投資銀行(上) (角川文庫)

巨大投資銀行(上) (角川文庫)

巨大投資銀行(下) (角川文庫)

巨大投資銀行(下) (角川文庫)

旧弊な邦銀からNY投資銀行へ転身した主人公を通じ、現代の世界金融を圧倒的なスケール感で描く。



鉄の骨 (講談社文庫)

鉄の骨 (講談社文庫)

建築、土木業界を扱った小説でしばしば登場するのが談合だ。
談合は明らかに犯罪だが、必要悪、談合なくして受注なしともいわれている。
本書はこのテーマに真向から切り込んでいる。
談合という犯罪を犯さざるをえない古い観光の醜さと、鉄やコンクリートに創造性という魂を吹き込んでいく美しさが同居する建築業界の光と影を描いた含蓄の多い作品。



再生巨流 (新潮文庫)

再生巨流 (新潮文庫)

閉塞感が漂うなかで、企業を活性化するのは簡単なことではない。考えられる多くのアイデアの多くはすでに試されている。顧客が価値を見出すサービスもほとんど行きつくところまで提供されている。同業他社では行っていないサービスを探し出すのは至難の業。残されているのは、価格競争か。しかしそれはでは文字通りの消耗戦になってしまう。企業再生に導くアイデアとノウハウを学べる本。



拝金

拝金

ホリエモンの小説デビュー作。大金を手にしないとわからない深層心理が描写されている。



メリーゴーランド (新潮文庫)

メリーゴーランド (新潮文庫)

組織というのは、前例がないことを考えたり、実行したりすることには臆病になりがち。
しかし、今の時代には、新しいことに挑戦することが求められている。それにも関わらず、新たなアクションに抵抗感を持つ人が依然として多い。そうした成功感を払拭し、物事を前に進めるためにはどうしたらいいのだろうか。
破綻寸前のテーマパークを再生するという困難をきわめるプロジェクトに挑んだ男を描く。



華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)

華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)

華麗なる一族〈中〉 (新潮文庫)

華麗なる一族〈中〉 (新潮文庫)

華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫)

華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫)

不気味で巨大な権力機構「銀行」。都市銀行の再編をめぐる動きを著者が凄まじい取材力で描写した。



D列車でいこう (徳間文庫)

D列車でいこう (徳間文庫)

車依存社会の反省からいま注目されているのが、バス、電車、地下鉄などの公共交通機関の充実である。ところが、地方を中心にバスや鉄道といった公共交通の路線が廃止される例があとを絶たないのも事実。
では、ローカル鉄道の廃止という流れに抗して経営状態が芳しくない鉄道会社を存続、活性化させるにはどうすればよいのか。本書は生活の足である公共交通の重要性をあらためて問いかける作品でもある。



東京ホテル戦争―小説

東京ホテル戦争―小説

どんなホテルでも評判が定着し、やがて老舗と呼ばれるようになるまでは長い歳月が必要になる。
それ以降も、ちょっと気を抜くとすぐに評判は落ちてしまう。自力で立て直すことが難しくなり巨大ホテルに乗っ取られるところも出てくる。外資系ホテルの参入が相次ぐ激しいホテル競争に、東京の老舗ホテルが勝つための方策とは。



プロジェクト・コード

プロジェクト・コード

外資投資銀行の日本支社で働く人たちの物語。投資銀行の業務内容がやさしく解説されている。



現職の経営コンサルタントが描いた企業再生ドラマ。
著者が開発し、コンサルティングの場で用いている手法がベースになっている、会社を改善、改革したい人にとっては、懇切丁寧な格好のテキストになる。



金環蝕 (岩波現代文庫)

金環蝕 (岩波現代文庫)

高度経済成長期、与党の総裁選をめぐり発生した多額の汚職事件。野望と欲に取りつかれた人々、政治腐敗を描く。



会計課長 団達也が行く!  (NB Online book)

会計課長 団達也が行く! (NB Online book)

経営状態を的確に把握するためには、改易に関する知識が不可欠。よくいわれることだが、実際のところ、企業で働いているひとの多くは、会計数値の背後に隠されている裏事情まではなかなか見抜けない。ましてや巧妙にし生まれた会計不正など、よほどのスキルを持った人でないと発見できない。
そこで登場するのが本書の主人公だ。



会社ごっこ (本人本)

会社ごっこ (本人本)

物事を進めるにあたって、普通は多かれ少なかれ何らかの準備をするのではないだろうか。
ましてや、イベントを企画したり、会社を立ち上げたりする場合、その準備は自然と入念なものになるだろう。しかし、およそ準備という感覚すらもたない人が、現実意を見ないまま、法螺と見栄とノリの良さだけを頼りに駆け抜けようとすると、いったいどんな結末が待ち受けているのか。
それは、まさに想像を絶する世界。



起死回生 (講談社文庫)

起死回生 (講談社文庫)

輝きを失った銀行の起死回生の一方策として、中小企業の再建ビジネスが浮上する。



蒼いトゥーム・ストーン―企業買収小説

蒼いトゥーム・ストーン―企業買収小説

企業売買が成立したとき、プラスチック製の板を作成し、記念として残す習慣があるという。
形がトゥームストーン(墓石に)に似ていることから、そう呼ばれている。
そこには、主役と脇役が知らぬ間に変わってしまうような、舞台の上で踊らされる企業人の思惑や謀略が秘められている。



破産執行人 (講談社文庫 す 8-8)

破産執行人 (講談社文庫 す 8-8)

老舗製菓会社の無能な二代目経営者。取り巻く面々の悪行とせめぎ合いが熾烈をきわめる。



会計天国 (PHP文庫)

会計天国 (PHP文庫)

会計のノウハウをファンタジー調の小説に仕立て、読者にわかりやすく説明されている。
経営コンサルタントによる実践的な経済小説



シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)

好きだからやる。楽しかったらそれでいい。評価なんてされなくても構わない。
子供の遊びであればそれでも問題ない。けれども、実社会ではそれは通用しない。
三度の飯よりも芝居が好きな人が集まって楽しんでいるような小劇団でも、長く続けていこうと思えばやはりお金の勘定が必要になる。本書には若者に経済感覚を注入するノウハウが詰まっている。



小説で読む銀行取引―企業の生き残りを賭ける!

小説で読む銀行取引―企業の生き残りを賭ける!

経営者にとって、円滑な資金調達は永遠の悩みだ。なかでも、銀行からの借入をめぐって中小企業の経営者や経理、財務担当者の悩みは絶えない。しかし、銀行から融資を受けるには、相手側の事情もよく知っておく必要がある。
本書では、元銀行マンの著者がそうした知識と知恵をふんだんに盛り込み、銀行との上手な付き合い方をわかりやすく解説している。



食堂かたつむり (ポプラ文庫)

食堂かたつむり (ポプラ文庫)

日本人が食事をはじめるときにいう「いただきます」という言葉。実はその前に「命を」という言葉省略されている。この我々が忘れつつある、食べられていく動植物に対する愛情を思い出させてくれるのが本書だ。料理する人の心づくしが胸を打つ。



不当買収 (講談社文庫)

不当買収 (講談社文庫)

仕事をとるのか、恋人をとるのか。TOBをかけられた中堅メーカの命運は?



赤松運送のトレーラーから外れたタイヤが空を飛び、歩道の若い主婦を直撃した。主婦は即死だった。
タイヤの直径は1メートル、重さは約140キロもある。原因は運転手の過失、運送会社の整備不良、過積載、速度オーバー?それともメーカー側の責任なのか。
リコールを隠そうとする財閥系巨大自動車メーカーのホープ自動車と暴こうとする被害者や週刊誌記者との攻防劇を描いた力作。



ブラック・ローズ (幻冬舎文庫)

ブラック・ローズ (幻冬舎文庫)

舞台はテレビ業界。欺き、出し抜き、裏切り、寝返り、でっち上げなど、ありとあらゆる手段を使った復讐劇。愛も倫理も捨てて復讐の鬼と化した女の執念。



ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

東京ディズニーランドは、夢と希望に満ちた世界。しかし、職場としてのディズニーランドはゲストとして来場するものとは大いに異なる世界、夢の国でもない会社だということ。
巨大テーマパークの光と影、表と裏が見事に描かれている。舞台裏に隠されたいくつもの秘密にふれることもできるので、ディズニーファンにとっても文句なしのお宝小説。



水の迷宮 (光文社文庫)

水の迷宮 (光文社文庫)

ミステリー小説でありながら、水族館の経営にも多くの工夫やアイデア、大胆な発想が不可欠ということが読者に伝えられていく。イルカショーをはじめ、施設やイベントの運営についても知ることができる。本書を読んで水族館に行けば、きっと新しい世界を垣間見ることができる。



ミッション―新しい職場。燃える仕事。あの人を超えたい

ミッション―新しい職場。燃える仕事。あの人を超えたい

経営コンサルタントの視点で見た企業の組織改革がテーマ。
再生の動きが本格化する前の会社がいかなるもので、それがどのようにして変わっていくのか。
組織で働く人にとって明日への活力になる作品。



フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)

フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)

フリーターから抜け出したい。でもどうやって就職活動すればいいのか、どんな履歴書がいいのか、怒ってばかりの父親とどう接していいのかわからない。そんな人にとっては等身大のヒントが得られる作品。子供から大人への変身ぶりが楽しめる。



波のうえの魔術師 (文春文庫)

波のうえの魔術師 (文春文庫)

もし経済や株にまったく関心のないプータロー青年が、突然株の世界に引き込まれたら。
しかも、知識としての世界ではなく、大金が動くリアルな現実だとしたら、どうなるのだろうか。
バブルはなぜ起こったのか、バブル崩壊後の日本経済はどんな課題を抱えているのか、さらには人々のお金にまつわる苦悩まで見事に描かれている。経済小説をはじめて読みたいと考えている人にとっては、格好の入門書で、株式売買のテキストにもなりえる本。



女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?

女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?

高校生や大学生にとっては、会社がどんなものなのか、どんな仕組みで動いているのか具体的にはイメージしにくいのではないだろうか、
現職の経営コンサルタントによるこの本は、主人公女子高校生が会社の社長になるというユニークな設定をとおして、会社の仕組みをわかりやすく描きだしている。



走れ!ビスコ

走れ!ビスコ

入社したての社員にとっては、服装から始まって、上司や同僚との接し方、退社のタイミングなどわからないことだらけの毎日。少しばかり慣れてくると、今度はどうやって仕事をこなしていけばいいのか、働きがいはどこにあるのかと考え込んでしまったりする。そんなとき、励まされたりヒントをもらったりできるのが本書。笑いすぎて涙が出てしまいそうなシーンの連続。



被取締役新入社員

被取締役新入社員

会社をうまく運営するには有能な社員が不可欠。
だがもしすべての社員がきわめて優秀だったらどんなことになるのか。
そこに一人だけ無能な男が入ったらどうなってしまうのか。
ある架空会社での出来事だが、どの社員もプライドが高く、お互い張り合って、すっかり疲弊している。嫉妬心から同僚の失敗を喜び、足を引っ張ることもある、ところが自分よりも明らかに下とされる者がいると安心するようだ。精神的鬱憤のはけ口となり、ガス抜きができるためである。
そんな会社を登場させ、本物のダメ男をの入社によって引き起こされる波紋を描いている。



エキストラ!

エキストラ!

ごくごく普通の会社員。たしかに舞台の隅にいて、スポットライトを浴びることはないかもしれない。この世界を動かすスターや演出家のためのエキストラにすぎない存在。
劇的なことは過去に一つもなかった。人生のクライマックスはいったいいつ訪れるのだろう。自宅と会社の往復ばかりの平凡な毎日。そんな主人公と一緒に、働くことの意味や人生のクライマックスを探そう。



君たちに明日はない (新潮文庫)

君たちに明日はない (新潮文庫)

終身雇用制という言葉がある。若いころに勤め始めた会社で、定年まで働き続けることを意味している。かつてはそれが普通だったが90年代半ば以降、雇用慣行は大きく変化し、中途退職も多くなっている。ただ中身を見ると、会社側の事情でリストラを迫られる場合だけではにこともわかる。
キャリアアップのために自分の意思で転職していくケースもある。
リストラ請負人は前向きに生きるヒントも与えてくれる。



やってられない月曜日 (新潮文庫)

やってられない月曜日 (新潮文庫)

会社に入って何年か経ち、仕事にも慣れくると新鮮味がなくなってくるのは世の常。単調な出来事の繰り返しのなかでモチベーションを維持して仕事に取り組むのは難しい。
ごく普通のOLが取り組んだ居場所探しの壮大なプランとは。



あぽやん (文春文庫)

あぽやん (文春文庫)

会社のなかには、スポットライトに照らされる花形部門があれば、あまり日の当たらない部門もある。公社の場合は仕事への情熱がどうしても薄れがちになってしまう。
では、そのような注目されない部門で働く人たちは、どうすれば仕事の喜びを見出し、モチベーションを高められるのか。旅行会社の社員の活躍を通して、ビジネス人生を充実させるヒントが示されている。



40 翼ふたたび (講談社文庫)

40 翼ふたたび (講談社文庫)

40歳。人生の半分が終わってしまった。それも、良い方の半分が。そう思い始める年齢だ。
若いころの悩みは、先が見えないことから生まれることが多いもの。ところが、40歳を越えると、先が見えてしまうことからくる悩みが増えるという。
でも、果たして本当に人生の終りなのだろうか。



あの日にドライブ (光文社文庫)

あの日にドライブ (光文社文庫)

もう一度人生をやり直せたら。そんなやり直し願望は、人生の半ばを過ぎた人間ならだれでも一度や二度は思い描く、いわば中年世代の一つの通過点のようなもの。
やり直し願望を究極まで追求した本書は、人生の迷路に迷い込んだ人に救いの手を差し伸べてくれる貴重な一冊。



辞めない理由

辞めない理由

仕事ができ、高い成果を上げているにも関わらず、同僚のやっかみや告げ口のせいで、閑職に追いやられたり、降格させられたりする。企業社会ではしばしば見受けられる出来事にすぎないが、本人の受ける打撃はきわめて大きい。
実際にどれほどのダメージを受けるのか、そこから立ち直るには何が必要なのか。そんなことをリアルに感じとれる一冊。



ハッピー・リタイアメント (幻冬舎文庫)

ハッピー・リタイアメント (幻冬舎文庫)

定年前後の人たちの関心ごとのひとつに、再就職先の確保がある。幸運にも職場が見つかれば、次は新しい環境に慣れるという大仕事が待っている。
では、新しい職場がとりたててやる仕事がないという天下り先の場合はどうか。
本書は、天下り先で真面目に仕事をしたことで待ち受けていた奇想天外なストーリーを描いている。



円満退社 (幻冬舎文庫)

円満退社 (幻冬舎文庫)

働く者にとって、退職を前にした最後の勤務日はまさに特別な一日だ。
この日を無事に乗り切れば、退職金を手にして第二の人生に歩み出していける。
だから、当人は、なんらかの不祥事やミスが生じ、それまでの苦労を水泡に帰してしまうような事態が起こることにきわめて敏感になっている。
本書はその日の出来事を刻一刻とコミカルなタッチで描いている。



敗者復活戦 (講談社文庫)

敗者復活戦 (講談社文庫)

昔は60歳前後で隠居すればよかった。まもなくお迎えがきた。けれど急速に寿命が延びたいま、定年後あるいは60歳前後からどう生きるかとうのは大変な難問。現役の時のように会社に行っていればいいというわけにはいかない。それぞれの事情を乗り越えてゴールをめざすシニアの物語。



後継者

後継者

ひとくくりにスーパーといっても、総合大型スーパーと食品スーパーの間には大きな違いがある。
それを無視して、大型スーパーの手法を中小規模の食品スーパーに押しつけてもうまくいかない。
能天気な二代目がまっとうな経営者に変身するまでを描く。



リーダーたちの憂鬱

リーダーたちの憂鬱

真面目で波風を立てない。部下にも思いやりがある。そうした人物が職場の雰囲気をよくすることは確かだ。しかし、その人が経営者だったらどうだろうか。会社は傾いてしまうおそれが大きい。
善意の心だけでは組織も人も動かせない。
経営者に的確なアドバイスを行うコンサルタントが大きな役割を演じる舞台がそこにある。



経営者とかCEOと聞くと、なにか遠くの世界の出来事のように感じてしまうかもしれない。
だが会社は誰にでも作れる時代でもあることは事実。そうはいってもいきなりトップになってしまうとしたらやはり怖気づいてしまう。本書の主人公もそれは同じだ。
新米社長が敏腕CEOに変身していく成長物語。



不毛地帯 第一巻: 第1巻

不毛地帯 第一巻: 第1巻

荒涼たるシベリアの大地、非情なる国際商戦。
本書は、元大本営参謀の主人公が繊維問屋から出発したワンマン商社入社し、日本有数の総合商社に仕上げていくという物語。戦時中から高度成長期に至る日本経済の歩みを描き出した一大歴史ロマンでもある。



黒の試走車 (岩波現代文庫)

黒の試走車 (岩波現代文庫)

知的所有権が保護されている現在では、ある会社が他者のデザインを模倣して製品化したとすると、裁判座に可能性が高いと考えていい。
本書は新車開発の裏側で繰り広げられているメーカー同士の鎬を削る熾烈なスパイ合戦、攻防戦を真正面から取り上げている。



価格破壊 (角川文庫)

価格破壊 (角川文庫)

本書のモデルは、流通革命の旗手といわれたダイエーの創業者、中内功。スーパーが誕生するまでの苦難の道のりが明らかにされている。
既存の制度を壊そうとする男と、それを守ろうとする人たちを描く。



頭取の権力 (集英社文庫)

頭取の権力 (集英社文庫)

ひょんなことから、西坂銀行の頭取になった中田太郎。元来、人間臭い庶民的な性格の持ち主であったが、次第に権力の魔性にとりつかれ、周囲に老害をまき散らす人物に変貌していく。
権力が人間を変えていく過程を見事に描ききった作品。



もし石油が断たれたら?日本は大変なことになりそうだ。そのあたりまでなら誰しも想像できることだろう。しかしどんな惨事が待ち受けているのかは、ほとんどイメージできないのではないだろうか。本書を読めばその実像が実に具体的な形で目の前に突き付けられる。
十分な備蓄もなく、保険もかけずに石油漬けの生活を続けている日本人に警鐘を鳴らした予測小説。



オイルショックさえなければ」。どれだけ多くの経営者がうらめしく思ったことだろう。
オイルショックは1973年10月に起こった第四次中東戦争をきっかけに原油価格が短期間に4倍増となり、安い石油を前提にして成り立っていた世界経済に深刻な打撃を与えた。
本書のモデルとなっている安宅産業もまた、オイルショックを契機に破綻に追い込まれた大企業だ。



新装版 大逆転! 小説 三菱・第一銀行合併事件 (講談社文庫)

新装版 大逆転! 小説 三菱・第一銀行合併事件 (講談社文庫)

今の時代には、大銀行の合併が話題に上っても、あまり驚く人はいないかもしれない。ところが数十年前は、晴天の霹靂といった言葉とともに右往左往の大騒ぎになった、都市銀行同士の合併はそれほどめずらしい出来事であった。



巨大企業 (角川文庫)

巨大企業 (角川文庫)

トヨタ」はいかにしてリーディングカンパニーとなったか。



小説スーパーマーケット(上) (講談社文庫)

小説スーパーマーケット(上) (講談社文庫)

スーパーの変革の過程を描いた作品。著者の本名は荒井伸也。住友商事を経て、子会社のサミットストアに出向し、専務を経て社長になった人物である。スーパーマーケットや流通産業のテキストとしても大いに活用されている。近所のスーパーを見る目がガラリと変わる。



夢を喰らう

夢を喰らう

今でこそ日本最大のテーマパークになっている東京ディズニーランド。本書を読めば土地は値上がりするという土地神話による錬金術とともに、夢と魔法の王国をつくりたいというドリームランド社長の精力的な活動がなければ、この夢の国は、住宅分譲地になる可能性が非常に大きかったことを知ることができる。



壮麗な巨大ホテルに秘められた邪悪な謀略。



バブル経済の終焉は、長きにわたる不況のはじまりであると、同時に旧態依然とした制度や慣行を改善するチャンスでもあった、しかし、既存のシステムを変革していくのは決して容易ではなかった。古い慣習やしがらみのなかで、がんじがらめに拘束されていたからである。
旧態依然とした都銀を変えるために4人のミドルが立ち上がる。



外食王の飢え (講談社文庫)

外食王の飢え (講談社文庫)

日本におけるファミレスの創業、発達史を浮き彫りにした作品。
ファミレス草創期のドラマを鮮やかに活写。



十三人のユダ―三越・男たちの野望と崩壊 (新潮文庫)

十三人のユダ―三越・男たちの野望と崩壊 (新潮文庫)

三越事件をモチーフにしたデパート編「裸の王様」。
主人公の岡岩茂が解任されるまでの過程をドキュメンタッチで描いている。



小説ヘッジファンド (講談社文庫)

小説ヘッジファンド (講談社文庫)

コンピュータで武装しデリバティブを駆使するヘッジファンドは、現代の相場師とも称される。その実体に真正面から迫った著者のデビュー作。為替ディーリングの仕組み、デリバティブの実像、ディーラーの考え方などが具体的にわかりやすく説明されていく。



神鷲(ガルーダ)商人〈上〉 (文春文庫)

神鷲(ガルーダ)商人〈上〉 (文春文庫)

神鷲(ガルーダ)商人〈下〉 (文春文庫)

神鷲(ガルーダ)商人〈下〉 (文春文庫)

1958年に成立した対インドネシア賠償協定。それをきっかけに、賠償を活用して貿易を有利に行おうとする商社間の熾烈な競争が本格化した。
日本からの賠償はインドネシアの人々にって福音となったのか。



重役室25時 (徳間文庫)

重役室25時 (徳間文庫)

どこの組織にも大なり小なり派閥があるのではないだろうか。意見の対立ぐらいで実害はないが、足の引っ張り合いから相手陣営への避難、攻撃へとエスカレートし、さらには経営の根幹を揺り動かすような事態に発展するところが派閥争いの怖さだ。
三つ巴の派閥抗争を掘り下げた名作。



談合 (広済堂文庫)

談合 (広済堂文庫)

高速道路の建設をめぐる土木建設業者間の激しい闘い。次期総理選で勝利するための大物政治家同士のつばぜりあい。本来無関係なはずの二つの闘いが一本の線で結ばれるとき、大掛かりな談合が浮上する。
談合の裏の裏まで見える利権小説。



空洞産業

空洞産業

1985年のプラザ合意以降の急激な円高と人件費の高騰によって産業の空洞化が本格化した。
経済発展が高度に進むと、どうしても避けられない現象ではある。しかし、「宿命」だと簡単に割り切れるものではない。渦中におかれた中小企業は大変だ。
本書で描かれているのは、苦境の実態とその壁を一つ一つ乗り越えていく様子である。



火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

昔なら夢と諦めるしかなかった高額商品買い物も、クレジットカードさえあれば簡単に実現してしまう。しかし、そこには大きな落とし穴が潜んでいる。カードによる買い物も借金。期日までに返済できなければ、その借金から逃れるためにさらに高い金利で借金をしてしまう。あたかも火の車にのるように、借金は雪だるま式に増えていく。
本書はクレジット地獄に陥った女性が、そこから這い上がるために行った、ある選択を描いている。