PC 周辺機器などを取り扱うアスクが、台湾AVerMedia Technologies のゲームレコーダAVT-C281L を販売します。

AVerMedia は1080p 60fps を非圧縮録画できるHDMI キャプチャCV710 を販売中ですが、ハードウェアエンコーダを搭載しないため使用には高性能なPC が必要など、若干敷居の高い製品でした。

対してC281L は、画質が720p/60fps とCV710 より低いものの、ハードウェアエンコーダを搭載しPC レスで使用できる手軽さが特徴です。

C281L 本体には、ゲーム機およびテレビとの接続用にコンポーネント端子とRCA オーディオ端子を搭載。標準でゲーム機接続用ケーブル、RCA オーディオケーブル、テレビ接続用D端子ケーブルが付属します。

対応ゲーム機はPS3/PS2/Xbox 360/Wii/Wii U のほか、PSP も専用のコンポーネントAV ケーブルを用意することで録画できます。



録画データはMP4 (H.264/AAC) にエンコードされ、C281L 単体で再生や削除などの管理が可能です。

データの保存先は、本体内部の2.5インチHDD スペースに搭載したHDD のほか、本体前面のUSB 端子に接続したHDD やフラッシュメモリから選択。またデータは内蔵HDD とUSB ストレージ間で転送もできます。


機能面ではゲームキャプチャ機器で重視される遅延への対策として、「スタンダードモード」と「リアルタイムモード」の2つの録画モードを搭載します。

スタンダードモードではファイル管理や設定変更などすべての機能を使えますが、「多少の」表示遅延が発生する場合があります。

一方リアルタイムモードで使える機能は録画と静止画記録のみに限られますが、代わりに表示遅延が「まったくなくなります」としています。

なおAVerMedia の製品ページでは、リアルタイムモードの表示遅延について「ほとんどのゲームにおいて、コマ落ちすることはありません。ただし、720p で録画した際に、 通常時よりも高い映像処理が必要な場面に対しては、コマ落ちする可能性があります。」と注意書きがあります。


C281L の主な仕様は、内蔵ストレージにSATA 接続の2.5インチHDD (7mm/9.5mm)を使用可能。HDD 容量は内蔵・外付けともに最大2TB まで。対応フォーマットはNTFS のみ。内蔵用HDD や外部ストレージは付属せず自分で調達します。


主な付属品は各種ケーブルのほか、電源オンオフや録画の開始・停止がワンボタンで可能な専用リモコンなど。リモコンにスクリーンショット用のボタンがあり、動画だけでなく静止画を手軽に撮影できるのも特徴です。

本体サイズは幅164 x 奥124 x 高57mm。重さ335g。発売は2014年3月下旬予定。市場予想価格は1万円前後。

手軽さが特徴の製品ではありますが、外部ストレージへの保存やPC での編集など「多彩なゲーム機(PS3、Wii U/WIi、Xbox 360、PS2、PSPなど)にも接続可能で、PS4と同等以上の録画機能を増加可能。お持ちのPS3や昔のゲーム機も、気軽に長時間録画ができます」が売り。

プレイステーション4は本体だけで最初から手軽にゲームプレイを録画したり静止画撮ったりできますが、本体機能だけにゲームによってはメーカーが撮影できない部分を設定していたり、本体メニューなど撮れないものもあってなかなか自由とはいえないため、初心者向けの安価な製品ながら「PS4と同等以上」を追加とうたうのも頷けます。