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国際
韓国大統領また日本批判 首脳会談前、中韓共闘をメディア歓迎
2014.3.25 23:59
【ソウル=名村隆寛】25日(日本時間26日未明)に行われる日米韓首脳会談は、北朝鮮の核問題など日米韓共通の懸案が議題となり、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は慰安婦問題などについてはあえて触れない見通しだ。
3者会談ではあるが、朴大統領は就任後初めて安倍晋三首相と正式に会談する。外国首脳らとの会談で朴大統領が「反日発言」を続けたことで、今回の振る舞いが注目されてきた。
韓国大統領府が明らかにしたところでは、朴大統領は25日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネ紙とのインタビューでも「日本の一部政治指導者が慰安婦問題などで韓国国民の心を傷つけ韓日関係を阻害してきた」と指摘。日本に誠意ある対応を求めた。
サミットに先立つ23日の中韓首脳会談では、初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した安重根の記念館が中国黒竜江省ハルビン駅に開設されたことが、「歴史問題」の話として出た。これは中国の習近平国家主席が積極的に語ったもので、朴大統領は「(韓中)友好の象徴になる」「意義深く思う」と肯定的に応じた。
30分間の予定が1時間以上の会談となり、しかも、日本との歴史問題が目立ったため「安倍首相の負担となりそうだ」(MBCテレビ)などと、韓国メディアは総じて中韓の“対日共闘”を歓迎した。習氏が「反日」を切り出して中韓共闘を演出した形で、韓国メディアも対日攻勢を強めている。
朴大統領は24日、体調不良を理由にオランダ国王の晩餐(ばんさん)会を欠席したが、報道官は移動中に十分に休養が取れず、今後の日程に備えた方がいいという判断だったと説明した。朴大統領は日米韓首脳会談の後、ドイツを訪問する。ドイツでも日韓の歴史問題を話題にすることを韓国メディアは期待している。
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