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国連「シリアで22万人以上が孤立」
3月25日 23時44分

国連の安全保障理事会でシリアの人道状況の改善を求める決議が採択されてから1か月がたつなか、国連が報告書をまとめ、依然として激しい戦闘によって毎日200人以上が死亡し、軍などによる地域の封鎖によって22万人が孤立しているとして、状況が改善されていないことを明らかにしました。

激しい内戦が続くシリアを巡っては、先月、国連の安保理で、アサド政権側と反政府勢力の双方に対して市民に対する攻撃を止め人道支援に協力するよう求める決議が、全会一致で採択されました。
決議の採択から1か月が経過したことを受け、国連のパン・ギムン事務総長は24日、現地の状況について安保理に報告書を提出しました。
報告書によりますと、シリアでは依然として政府軍による人口密集地への空爆や反政府勢力によるテロが続き、市民を含め毎日200人以上が死亡している、としています。
また、各地で政府軍と反政府勢力の双方が町や村の封鎖を続け、合わせて22万人が孤立しており、人道支援を行うのが極めて困難な状況が続いているということです。今回の報告を受け、安保理では今後、決議違反に対する制裁も含め追加的な措置について協議が行われる見通しですが、常任理事国の欧米とロシアがウクライナ情勢を巡って激しく対立するなか、一致した対応を打ち出すことができるのか、楽観できない情勢です。

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