セシウム検出、汚染源はアスファルト合材 韓国政府断定
韓国の道路で放射性セシウム137の検出が相次いだ問題で、政府は8日、汚染源は舗装用のアスファルト合材だと断定した。韓国の基準で放射性廃棄物としての処理が求められる濃度のものが含まれていたことも分かり、市民団体は責任追及の声を強めている。
ソウル市北東部の蘆原(ノウォン)区では今月、住宅街や通学路の商店街でセシウム137(半減期30年)に由来する放射線が地表面で毎時3マイクロシーベルト前後、地上1メートルで毎時1.4-1.9マイクロシーベルト検出された。
汚染源を調べていた国の機関は8日、「アスファルト合材だと確認された」と公表。現場で採取した舗装材の放射性セシウム濃度は1グラムあたり最大35.4ベクレルで、放射性廃棄物の処理基準(1グラムあたり10ベクレル以上)の部分もあった。国は混入の原因究明のため、全国のアスファルト合材メーカーや原材料の納入元となる製鉄所、製油所を調査する方針だ。
「asahi.com」 2011年11月09日
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