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ネットから消えない「デジタルタトゥー」……軽率なワンクリックが人生を壊す (3/3)
軽い気持ちで投稿した記述や画像が、膨大な数のネットユーザーに“まとめ”られ、瞬く間に拡散される……。便利なネット社会は危険と隣り合わせともいえ、専門家はユーザーに警鐘を鳴らしている。
[産経新聞]
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子供が知らぬ間に犯罪に
ネットの危険にさらされるのは、大人だけではない。篠原さんによると、兵庫県内のある小学校で、児童が無線LANルーターを持ち込み、10人の児童が悪質サイトを見抜くフィルタリング機能がない端末を使い、どんなサイトも「見放題」の状況でネットを楽しんでいたという。
「子供はネットの怖さを知らず、好奇心に任せて悪ふざけをした投稿をしてしまう」と篠原さんは警告する。「まずは親がネットを十分に理解してその危険性を子供に伝えなければ、子供が知らぬ間に犯罪に巻き込まれかねない」と話す。
学校に教育用のタブレット端末を導入する自治体が増えるなど、ネットが欠かせないツールとなっている現代社会。篠原さんは「デジタルタトゥーの根深さは深刻。もはやネットに匿名性などない。事件が起きた後で後悔しても、遅いんです」と警鐘を鳴らしている。
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