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フェティッシュの火曜日 2014年3月25日
 

巨大明太子を作った

食欲をそそられるかそそられないか?と問われれば正直そそられないと答えたい見た目だ。

しかし、そのまがまがしいビジュアルとは裏腹に、漂う香りは完全に食べなれた明太子のそれだ。これはどういうことか。切り分けてその黒い皮の内側を見てみよう。
とりあえず切ってみよう。
とりあえず切ってみよう。
あれっ、中身は普通の明太子だ!
あれっ、中身は普通の明太子だ!
意外や意外、中から現れたのはほんのりピンク色のおいしそうな卵たち。

これはまぎれもなくタラコだ。明太子だ。
箸で掬い取ると、誰がどう見ても普通の明太子もしくは塩タラコ。おいしそう。
箸で掬い取ると、誰がどう見ても普通の明太子もしくは塩タラコ。おいしそう。
中身はパッと見、普通の明太子も巨大明太子も同じように見える。しかし、よくよく見比べるとマダラの方がほんの少しだけ粒が大きいことがわかる。そしてこれまたほんの少しだけ色が濃い。後者は調味液の配合や熟成期間の差なのかもしれないが。

また、箸で突くとノーマル明太子がぱらっとほどけるのに対して、マダラ明太子は粒同士のまとまりが良く、パテのような感触だ。やはり別物ということか。
どっちが巨大明太子でしょう?正解は左側。右側は普通の明太子。意外だけど、ほぐせばほとんど変わらない。
どっちが巨大明太子でしょう?正解は左側。右側は普通の明太子。意外だけど、ほぐせばほとんど変わらない。
見た目について言及すべき点はこんなところだろうか。続いては味を確かめたい。熱々の白いご飯と一緒に食べてみる。
明太子ごはんと巨大明太子ごはん
明太子ごはんと巨大明太子ごはん
いただきます!
いただきます!
あれ?明太子だ!ちゃんと明太子の味と食感だ!
あれ?明太子だ!ちゃんと明太子の味と食感だ!
味には意外にも、そして当然ながらスケトウダラの明太子に非常に近いものだった。やや辛みと塩味が薄くマイルドな味わいだが、これは単純に味付けの加減と漬け込む期間の長さの問題だと思われる。

その他の違いとしては先ほども書いた粒のまとまりの強さゆえ、舌触りやくちどけがねっとりとしている点が挙げられる。

見た目に反して、などと言うとマダラに失礼かもしれないが、これは確かにおいしい。自信を持って言える。かなり実験的な料理なので不安だったが、これは成功の部類に入るだろう。

強いて欠点を上げるなら、外側の膜が厚くて食べられないというところだろうが。
明太子スパゲティにしてもブォーノ。
明太子スパゲティにしてもブォーノ。
そして、食べても食べてもなかなか減らない。なんせ1.5キロもあるのだ。ご飯のお供としてだけでなく、いろいろな料理に惜しみなく使える。

たぶん、当分の間は明太子を買わずに済むだろう。白米の食べ過ぎで太らないよう気を付けなければ。

真子が明太子にされない理由は見た目と手間の問題?

聞くところによると、新鮮な真子が手に入るマダラの産地では生の真子をほぐし、酒やしょうゆ、ダシなどで味を調えて、それこそ明太子や塩タラコのようにご飯にのせて食べるのだという。市場で購入した生食用の真子は本来そうやって食べられるはずだったのだろう。

加熱しなくても食べられるものだし、実際明太子にしてみれば結構おいしい。では、なぜ明太子や塩タラコに加工されていないのか。市場と鮮魚店で聞いて回ったところ、「大きすぎて味が染みにくく、仕込みに時間がかかりすぎるからではないか」、「スケトウダラのタラコに比べて見た目が良くないからではないか」、「スケトウダラの卵巣より流通量が少ないからではないか」、「真子はボリュームがあって、手軽な煮つけでも十分おいしく、食べ甲斐があるからではないか」などといった意見を得られた。どれも一理あるなと思える。一言で言うと、「わざわざ明太子にしなくてもいいじゃん…」ということなのだろう。

ちなみに、「辛子明太子」という名称はスケトウダラの卵巣の唐辛子漬け製品にしか使用できないという決まりがあるそうだ。マダラで巨大明太子を作って儲けようとか思っている人たちは注意しよう。
真子の煮つけをほぐして、タラの刺身にまぶす「子つけ」という食べ方を教わった。とても簡単でおいしいので、食べたことのない方はぜひ一度お試しを。
真子の煮つけをほぐして、タラの刺身にまぶす「子つけ」という食べ方を教わった。とても簡単でおいしいので、食べたことのない方はぜひ一度お試しを。


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