台湾議会占拠 事態収拾見えず3月24日 19時18分
台湾で中国との経済協定に反対して議会の占拠を続ける学生が、23日夜、内閣の建物にも突入し、警察との衝突で双方合わせて120人がけがをしました。
混乱が拡大するなか、馬英九政権は、事態の収拾に向けた具体策を打ち出せず、対応に苦慮しています。
この問題は、台湾が去年6月に中国と締結したサービス分野の自由化協定を巡って、与党が協定の承認手続きを一方的に進めようとしたことに学生たちが反発し、今月18日から議会にあたる立法院を占拠しているものです。
学生たちは23日夜、議会に続いて、内閣にあたる行政院の建物にも突入しましたが、その後、大量に動員された警察官が放水車などを使って学生たちを強制的に排除しました。
この一連の衝突で、双方合わせて120人がけがをしました。
強制排除の様子は地元メディアで生中継され、学生たちは「警察の残忍なやり方に心が痛んだ」とか「自分たちの要求が受け入れられるまで議会の占拠を続ける」などと話していました。
混乱の拡大を受けて、馬英九総統は、24日午前行政院長や関係閣僚との緊急の会議を開きましたが、今後の対応については与野党に協定の審議を尽くすよう促すだけで、事態の収拾に向けた具体策は打ち出せませんでした。
一方学生たちはあくまで協定の撤回を求めて議会の占拠を続ける構えで、馬英九政権は対応に苦慮しています。
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