大阪・公募校長:更迭を撤回、留任を決定

毎日新聞 2014年03月24日 21時33分

 ◇4月から校長補助の副校長1人を新配置

 大阪市教委は24日、民間人の校長公募制度で同市生野区の市立中学校に就任した男性校長(38)について、事務局の更迭人事案を撤回し、4月から校長を補助する副校長1人を新たに配置すると発表した。校長との口論から教頭が土下座したとして、保護者らから校長の辞職を求める声が上がっていたが、市教委は留任を決定した。

 市教委の大森不二雄委員長は記者会見で、「校長が学校運営の正常化に取り組み、人間関係にトラブルが生じた。校長に問題はなく、教育委員が更迭方針を決めた事実はない」と強調。人事案を同日の教育委員会会議に提出した事務局の永井哲郎教育長は「代えた方が学校にとって良いという思い込みがあった」と釈明した。

 校長は経済紙記者から昨年4月、同市最年少の民間人校長として赴任した。【重石岳史】

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