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【プロ野球】

二塁打井端、開幕へ手応え

2014年3月24日 紙面から

巨人−日本ハム 5回裏2死二塁、右中間に適時二塁打を放つ巨人・井端=東京ドームで(沢田将人撮影)

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◇巨人5−5日本ハム

 巨人の大竹は緩急をうまく使って5イニング無失点。四球なしと抜群の安定感で、二塁を踏ませなかった。2番手のセドンは2イニング3失点で制球に不安を残した。日本ハムの新人の岡は2号2ランを含む2安打と打撃で力を発揮した。

 プロ野球のオープン戦は23日、各地で6試合が行われ、全日程が終了した。チーム勝率はソフトバンクが8割8分2厘(15勝2敗2分け)の首位で終え、楽天、巨人と続いた。個人打率はロッテのルーキー井上晴哉内野手(24)=日本生命=の4割3分5厘、防御率は西武のグレッグ・レイノルズ投手(28)の0・53がそれぞれ1位だった。公式戦は28日にセ・パが同時開幕し、6試合ともナイターで行われる。

 開幕への準備をすべて整えた。巨人・井端が最高の形でオープン戦を締めくくった。この日は3回に左太ももの張りを訴えた片岡の代打として登場。5回の第2打席は2死二塁のチャンスで出番が回ってきた。ここで平常心を保ち続けるのが背番号2の真骨頂。鋭い読みが頭に浮かんだ。

 「(直前の)勇人が変化球攻めをされていたから、まっすぐが来る」。予想通り、2番手の榎下は初球から直球を投げ込んできた。逃さぬわけがない。しっかりおっつけて右方向へ。打球は歓声の中、右中間を破っていった。3点目の適時二塁打。「悪くはない」。井端はペナントレースへの手応えを感じていた。

 中日から移籍して、巨人で初めて過ごしたキャンプとオープン戦。2月1日に宮崎で覚えていた不安は約1カ月半の間に消えた。チームにすっかり溶け込み、いまや進撃に欠かせない存在に。トレーニングでも体幹を中心に自らを追い込み、読みに素早く反応できるまで体を仕上げきった。

 「打席にも立たせてもらいましたし、シーズンに入っても大丈夫かなあと思います」と井端。原監督の信頼に応えようと考えてきたことは全部やりきった。「僕は(チームに)ついていこうかなと思います」という言葉は自信の裏返し。プロ17年目の開幕はまもなく。井端は大きな手応えを胸に、阪神との開幕カードに臨む。 (川越亮太)

 

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