中韓首脳会談:歴史問題で対日共闘 安重根記念館を評価

毎日新聞 2014年03月24日 11時25分(最終更新 03月24日 13時01分)

 安重根は韓国で、植民地支配に抵抗して日本と戦った英雄として「義士」と呼ばれる。新華社通信も朴大統領の言葉として「安重根義士」と表現した。

 【ことば】安重根

 朝鮮独立運動家で、日本が韓国を併合する前年の1909年10月、旧満州のハルビン駅で初代韓国統監を務めた伊藤博文元首相を射殺し、旅順(現在の中国・遼寧省大連市)で死刑が執行された。事件現場が見渡せる同駅駅舎内に今年1月、記念館が開設された。遺体は旅順監獄の近くに埋葬されたとみられるが場所が分からず、韓国は遺骨も捜している。北朝鮮でも英雄として扱われている。記念館設置を受け、菅義偉官房長官は「死刑判決を受けたテロリストと認識している」と批判した。

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