コラム

帝国データバンク東京支社 情報部長 江口 一樹

みんな九州からやってきた 第3回 「入湯手形」
共生の理念から生まれた入湯手形

 すっかり全国区になった黒川温泉。その代名詞になっているのが入湯手形だ。1200円で手形を買えば24軒ある旅館のうち3つまでの露天風呂巡りができるというもので、黒川温泉は1983年から始めた。
 「湯快な探検隊」というサイトによると、現在、同様な手形を発行している温泉は全国で40近くに達している。価格も、3つまで入れるというのもだいたい同じだ。中には期限なし(黒川は6カ月有効)というのがあるが、マーケティング的にこれはダメ。だって「いつでも行ける」は「二度と行かない」でもあるから。
 もっとも、入湯手形だけまねても私は意味がないと思う。黒川温泉は旅館の看板を統一したり、みんなで植樹したりという共生の理念から入湯手形が生まれた。今、地方の温泉旅館の倒産が相次いでいる。いくら立派な施設を備えていても隣が廃墟だったらわびしい。観光地の旅館は単独では生き残れないことを黒川温泉の成功は示唆しているのだ。
(株)帝国データバンク東京支社 情報部長 江口 一樹
江口一樹(えぐちかずき)
(株)帝国データバンク東京支社 情報部長

1960年2月24日佐賀生まれ、福岡・北九州市育ち。早稲田大学卒業後83年4月新聞社に入社、88年に帝国データバンク福岡支店に情報部記者として転職、2003年4月同部長、06年4月に東京支社情報部長に異動。中小企業診断士。
帝国データバンク 江口一樹
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