【シドニー(オーストラリア)23日】歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ(21)が23日、世界ツアーのシドニー公演を行った。当地を訪れるのは初めて。「YouTube」の影響で現地でも大人気。「J―Pop queen Kyary Pamyu Pamyu」と紹介され、会場には多くのコスプレファンが詰めかけた。地元テレビ局の人気番組の公開収録にも参加。きゃりー人気がついに赤道を越えた。
アンコールでコアラの耳を頭に付けたキャリーは「I’m コアラ」とあいさつ。会場は笑いと拍手に包まれた。「いつもはウサギなんですけど、昨日、シドニー動物園で買ったものを持ってきました。ウケてよかったです」と、してやったりだ。
世界11の国と地域で16公演を行い、3万5000人を動員する自身2度目の世界ツアー。ここまで米国とカナダを回り、満を持してオーストラリアに乗り込んだ。きゃりーのミュージックビデオは世界中で見られる「YouTube」で約5300万回も再生されており、シドニーでも大人気。地元のプロモーターからライブ開催を依頼され、実現に至った。
当初は1000人収容の会場を予定していたが、75豪ドルのチケットがあっという間に完売。急きょ、会場をニューサウスウェールズ大学内のホール「ROUND HOUSE」に変更した。約2100人のファンが開場3時間前から列を作った。コスプレをした女子大生(20)は「レディー・ガガがセクシーなら、きゃりーはとってもキュート。そこが最高」と声を弾ませた。
1月の横浜アリーナ公演の際のステージセットを持ち込み“きゃりーワールド”を再現した。ヒット曲「ファッションモンスター」や「PONPONPON」が人気で、全員で大合唱。新曲「ファミリーパーティー」(4月16日発売)も初披露するなど、計21曲でファンを熱狂させた。
終演後、取材に応じたきゃりーは「かなり熱狂的でした。今までの海外公演で一番元気だったと思う」と驚いた様子。トークでは英語も披露。「片言でも話したいなと思っていたら、『昨日、イエスタデーね』みたいにルー大柴さんになっちゃう。でも、これからも“ルー大柴さんスタイル”でいきます」と宣言した。世界的なアーティストへとますます加速していきそうな、21歳の歌姫。今後の目標には「ハワイ公演」を掲げた。
[2014/3/24-06:04 スポーツ報知]